こんにちは。電源LABO 運営者の「きっちゃん」です。
秘密基地のような車内で自分だけの時間を過ごすのって憧れますよね。
スペーシア ベースの購入を検討している方や納車待ちの方の中には、コンセントすなわち外部電源ユニットをオプションで付けるべきか、それとも後付けで対応するべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
カタログを見ていると、外部電源ユニットがあれば車中泊やテレワークが快適になりそうですが、実際の使い勝手や費用対効果も気になるところです。
実は私も、電源環境をどう整えるかについては徹底的にリサーチしました。
純正オプションだけでなく、おすすめのポータブル電源という選択肢も含めて、どちらがあなたの理想の基地作りに最適なのかを一緒に考えていきましょう。
- 純正外部電源ユニットの具体的な取り付け費用と使い方の手順
- 外部電源入力キットを使う際の場所の制限と注意点
- 純正オプションと同じ予算で導入できる高機能なポータブル電源
- 車中泊や防災時にも役立つ電源確保の賢い選択肢
スペーシア ベースのコンセント純正仕様を解析
まずは、スズキ純正のディーラーオプションとして用意されている「外部電源ユニット」について、そのスペックや使い勝手を詳しく見ていきましょう。
カタログの写真だけではイメージしづらい、実際の運用コストや現場での使い勝手を、ユーザー視点で徹底的に掘り下げて解説します。
純正外部電源ユニットの価格と工賃
スペーシア ベースを「動くオフィス」や「大人の秘密基地」として活用するために、カタログを見てまず目に留まるのが純正の外部電源ユニットですよね。
これは、オートキャンプ場の電源サイトや、自宅の屋外コンセントから電気を車内に直接引き込むためのシステムです。キャンピングカーでは一般的な装備ですが、軽商用車でメーカー純正オプションとして用意されているのは非常に珍しく、スズキの本気度が伺えます。
しかし、導入にあたって最も気になるのがその費用です。スズキの純正アクセサリーカタログ(2023-2025年版参考)を確認すると、本体価格と参考取付費を合わせた金額は56,980円(税込)となっています。
「約6万円か…」と少し躊躇してしまう金額ですが、さらに注意が必要なのが「実勢価格」です。昨今の整備士不足や物価上昇に伴い、ディーラーや整備工場での作業時間工賃(レバレート)は上昇傾向にあります。
実際の見積もりでは、カタログ価格よりも高くなり、総額で6万円台後半〜7万円弱になるケースも十分に考えられます。

導入費用の内訳(目安)
- カタログ参考価格(部品+工賃):56,980円
- 実勢予想価格:約60,000円〜70,000円前後(税込)
※店舗や地域ごとの工賃レートによって変動するため、余裕を持った予算組みが必要です。
(出典:スズキ株式会社『スペーシア ベース アクセサリーカタログ』)
約6〜7万円という投資に対して、どれだけのリターン(利便性)が得られるのか。
単に「コンセントが付く」という事実だけでなく、自分の利用シーンにおいてこの金額分の価値を生み出せるかどうかを冷静に判断する必要があります。
給電口の位置と変換プラグの必要性

次に、ハードウェアとしての使い勝手を見ていきましょう。
外部電源ユニットを取り付けると、車両のリアバンパー(左側付近)に給電口(電源取り込み口)が設置されます。
普段走行している時はカバーで覆われており目立ちませんが、使用時にはここへプラグを接続します。
ここで重要なのが、「接続ケーブルの規格」です。
車体側の給電口は、雨水の侵入を防ぐ防水設計や、走行中の振動に耐える堅牢性を持たせるため、特殊な防水コネクタ(3ピン等の産業用形状)を採用しています。
私たちが普段家で使っているコンセント(平行プラグ)とは形状が全く異なります。
純正キットには専用の「外部電源ケーブル(約5m)」が同梱されていますが、普通の延長コードは物理的に車には刺さらないという点を覚えておいてください。

これが何を意味するかというと、「付属のケーブルを忘れたら終わり」ということです。
スマホのケーブルならコンビニで買えますが、この特殊ケーブルはホームセンターでも売っていません。
もしキャンプ場に着いてから「あ、ケーブル家に忘れた!」と気づいても、リカバリーする方法はほぼありません。
運用上の最大リスク
専用ケーブルは「車の鍵」と同じくらい重要です。
もし紛失して再購入する場合、部品代だけで1〜2万円前後することもあり、しかも取り寄せになるため当日のリカバリーは不可能です。
外部電源の使い方の手順とロック機構
実際にキャンプ場に到着してから、車内で電気が使えるようになるまでの手順をシミュレーションしてみましょう。
- 車外作業:
リアバンパーにある給電口の保護カバーを開けます。 - プラグ接続:
専用の電源ケーブルを差し込みます。
ここで重要なのが「ロック(固定)」の操作です。
単に奥まで差し込むだけでなく、プラグの外周にあるリングやコネクタ自体を回して、抜けないように確実に固定します。 - 電源側接続:
ケーブルの反対側(家庭用プラグ)を、キャンプ場の電源ボックスに差し込みます。 - 車内作業:
荷室の側面に増設された「AC100Vコンセント」(標準装備のUSBソケットとは別のもの)のカバーを開けます。 - 家電接続:
使いたい家電製品のプラグを差し込み、スイッチをONにします。
特筆すべきは手順2の「ロック機構」です。
これは非常に優れた安全設計です。
屋外で使用する場合、急な突風でケーブルが煽られたり、夜間に子供が足を引っ掛けてしまったりすることがあります。
もしロック機構がなければ簡単に抜けてしまい、PCのデータが飛んだりするトラブルに繋がります。
1500Wまで使える家電と制限
このシステムの最大のセールスポイントは、最大1500W(100V/15A)までの家電製品が使えるというスペックです。
1500Wあれば、ドライヤー、電気ケトル、ホットプレート、電子レンジなど、家庭で使っているほとんどの家電が車内で使用可能です。
しかし、ここには絶対に誤解してはいけない重大な制限があります。
それは、このコンセントが使えるのは「外部電源と繋がっている時だけ」という点です。
スペーシア ベースのこのオプションには、電気を貯める「蓄電池(バッテリー)」の機能は一切ありません。
単に外の電気を車の中に通しているだけの「延長コード」に過ぎないのです。

ここがポイント
外部電源ユニットは「電気のトンネル」です。トンネルの入り口(外部電源)に電気が来ていなければ、出口(車内コンセント)からは1ミリワットも電気が出ません。
つまり、道の駅での休憩中、海辺の駐車場、景色の良い山道の路肩など、「電源ポールのない場所」では、この装備は完全に無意味になります。
1500Wという高出力も、使える場所が「電源付きオートキャンプ場」や「RVパーク」、あるいは「自宅の駐車場」に限定されてしまうのです。
購入後の後付け工事と納期の目安
新車購入時には「まあ、いらないか」と思って付けなかったものの、実際に車中泊を始めてみて「やっぱり欲しい!」となるケースはよくあります。
純正オプションの外部電源ユニットは、納車後の後付けも技術的には可能です。
しかし、新車注文時と比較すると、後付けにはいくつかのハードルがあります。
- 工賃の割高感:
バンパー脱着、内装パネル剥がし、ボディへの穴あけ加工、防水処理など工程が多く、工賃が高額になりがちです。 - 預かり期間:
作業には時間を要するため、基本的には「日帰り」または「1泊2日」での預かりとなることが多いです。 - 不可逆な加工:
バンパーへの穴あけ加工は元に戻せません。「やっぱり外したい」と思っても、穴の開いたバンパーが残ってしまいます。
スペーシア ベースにコンセントよりポタ電な理由

ここまで純正の外部電源ユニットについて詳しく解説してきましたが、正直なところ「約7万円近くかかるのに、場所を選ぶ」「工事が大変」という点に引っかかりを感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで私が電源のプロとして提案したいのが、ポータブル電源という選択肢です。
実は、スペーシア ベースの「自由に楽しむ」というコンセプトには、固定式のコンセントよりも、移動式のポータブル電源の方が遥かにマッチしていると私は確信しています。
外部電源の後付け不要なポータブル電源
ポータブル電源の最大の魅力は、なんといっても「工事が一切不要」であることです。
面倒なディーラーへの見積もり、入庫予約、代車の手配、そして愛車のバンパーにドリルで穴を開けるという心の痛み…これら全てから解放されます。
Amazonや楽天で注文すれば、早ければ翌日には自宅に届きます。
箱から出して、充電して、スペーシア ベースの荷室にポンと置く。
たったこれだけで、あなたの車は「電化」されます。
さらに重要なのが「資産価値」の観点です。
車の査定において、外部電源ユニットのようなマニアックなオプションはプラス査定になりにくいのが現実です。
一方、ポータブル電源なら、フリマアプリ等で高く売却したり、次の車や自宅の防災用として使い続けたりできるため、「資産としての残存価値」が圧倒的に高いのです。
純正予算で買えるEcoFlow RIVER 2 Pro
では、具体的にどのポータブル電源を選べばいいのでしょうか?
もしあなたが「純正オプションを付けるかどうか」で予算約7万円を悩んでいるなら、その予算でEcoFlow(エコフロー)の「RIVER 2 Pro」を購入することを強くおすすめします。
EcoFlowはポータブル電源業界のトップランナーの一つで、特に「RIVER 2 Pro」は軽自動車での車中泊に最適なバランスを持った名機です。
実勢価格はセール時期などによりますが、4万円台〜5万円台で購入できることが多く、純正オプションの総額(約6〜7万円)よりも安く済むケースがほとんどです。
「純正オプションをやめて、これを買えばお釣りが来る」。そして手に入る機能は、純正を遥かに凌駕します。
| 比較項目 | 純正「外部電源入力キット」 | EcoFlow RIVER 2 Pro |
|---|---|---|
| 導入費用 | 約6〜7万円(部品+工賃) | 約4〜5万円(実勢価格) |
| 設置の手間 | ディーラー予約・工事・穴あけ | ネットでポチって置くだけ(0秒) |
| 使える場所 | 電源サイト・自宅駐車場のみ | 海・山・道の駅・どこでもOK |
| 蓄電機能 | なし(スルーのみ) | あり(768Whの大容量) |
RIVER 2 Proは768Whという容量を持っています。
これは、ノートパソコンなら約10回フル充電でき、LEDランタンなら数十時間、電気毛布なら一晩中(弱〜中設定)使えるだけのスタミナです。
「電源サイトの予約が取れなかった」そんな時でも、RIVER 2 Proがあればそこが即座にあなたのオフィスになり、リビングになります。
マルチボードに干渉しない薄型デザイン
スペーシア ベースを選ぶ最大の理由とも言えるのが、標準装備の「マルチボード」ですよね。
ポータブル電源を選ぶ際は、このマルチボードとの相性(特に高さ)が極めて重要になります。
RIVER 2 Proの高さは約226mm(22.6cm)です。
大容量モデルの中では非常にコンパクトですが、スペーシア ベースの「下段モード(車中泊のフルフラット時)」で使う際は注意が必要です。
下段モードのボード下の隙間は約16cm程度しかないため、残念ながらRIVER 2 Proはボードの下には入りません。
しかし、ご安心ください。
RIVER 2 Proはその「平らで安定した形状」が強みです。
「中段モード(デスク)」で使用する際は、足元に置いても邪魔になりませんし、マルチボードの上に置いてPC電源として使うのにも最適です。
また、寝る時は枕元や足元の空きスペースに置けば問題ありません。
「ボード下」への収納にはこだわりすぎず、使いやすい場所に置けるサイズ感であることが重要です。
収納に関する注意
どうしても「マルチボードの下段下」に収納したい場合は、容量は少なくなりますが、高さ約145mmの「EcoFlow RIVER 2」を選ぶという手もあります。
しかし、車中泊での快適性(電気毛布の使用など)を考えると、やはり容量の大きいProモデルを推したいところです。
どこでも1500W使えるJackery
もしあなたが、「コーヒーは電気ケトルですぐに沸かしたい」「冬はセラミックヒーターをガンガン使いたい」「IHクッキングヒーターで調理したい」といった、高出力な家電の使用をメインに考えているなら、RIVER 2 Pro(定格800W)では少し物足りないかもしれません。
その場合の対抗馬として、Jackery(ジャクリ)の「ポータブル電源 1000 New」を推薦します。
純正オプションの外部電源ユニットの売り文句は「1500W使えること」でしたが、Jackery 1000 Newなら、バッテリー駆動でありながら純正と同じ定格1500W(瞬間最大3000W)の出力を誇ります。
これは、家庭用の壁コンセントを持ち歩いているのと全く同じ状態です。
これさえあれば、誰もいない静かな湖畔で、ティファールのケトルでお湯を沸かし、ドライヤーで髪を乾かすことができます。
ただし、IHクッキングヒーターを使用する場合は注意が必要です。
IHでステーキを焼くような高火力調理は電力を大量に消費するため、バッテリーの減りが非常に早くなります。(目安として、フルパワー使用だと40分程度で空になります)。
長時間の煮込み料理などには不向きですが、短時間の調理や湯沸かしであれば最強のパートナーとなります。
サイズの注意点
Jackery 1000 New の高さは約247mm(約25cm)です。RIVER 2 Proと比べても2cm程度しか変わりませんが、やはりマルチボードの下段下には入りません。パワーがある分、設置場所は事前にシミュレーションしておきましょう。
もし、車中泊やキャンプをするのが「年に数回だけ」というのであれば、わざわざ高いポータブル電源を購入する必要はありません。
使う時だけ借りる「レンタル」なら、保管場所も取らず、常にメンテナンスされた最新バッテリーを利用できます。
スペーシアベースのような軽自動車での旅こそ、必要な時だけ借りるスタイルが最もコスパが良いかもしれません。

車中泊で活躍するポータブル電源の魅力
車中泊において最も気を使うのが「音」と「マナー」です。
夏は暑く、冬は寒いですが、道の駅やサービスエリアで一晩中エンジンをかけっぱなし(アイドリング)にしてエアコンを使うのは、騒音トラブルの原因になるだけでなく、環境への配慮からもマナー違反とされています。
そんな過酷な環境で、快適な睡眠を約束してくれるのがポータブル電源です。
ポータブル電源があれば、エンジンを停止した状態で以下のような使い方ができます。
- 冬:
電気毛布を敷いて寝袋に入れば、氷点下の夜でも驚くほど暖かく、朝までぐっすり眠れます。
消費電力の低い電気毛布なら、RIVER 2 Proで2晩以上持ちます。 - 夏:
USB扇風機や、最近流行りのポータブルクーラー(要高出力モデル)を動かして、熱帯夜を凌ぐことができます。 - 結露対策:
窓を少し開けてサーキュレーターを回すことで、車内の空気を循環させ、翌朝の窓ガラスの結露を軽減できます。
「静寂の中で、快適な温度で眠る」。
これはポータブル電源なしでは実現できない、上質な車中泊体験です。
スキー場でも車中泊が出来る?こちらの記事で詳しく取り上げています。
⇒スキー場での車中泊は電気毛布が最強!電源容量と寒さ対策の完全ガイド
防災用として持ち運べる利便性
最後に、家族やパートナーを説得するための最強のカード、それが「防災」です。
日本に住んでいる以上、地震や台風による停電リスクからは逃れられません。
もし大規模な停電が起きた時、純正の外部電源ユニットはどう役立つでしょうか?
残念ながら、純正ユニットは「電気をもらう」側の装備なので、停電して電気が来ていない状態では何の役にも立ちません。
一方、ポータブル電源なら、災害発生時に車から降ろして家の中に持ち込むことができます。
スマホの充電、情報の命綱であるWi-Fiルーターの給電、夜間の照明など、避難生活の質(QOL)を劇的に向上させてくれます。

「遊びのためだけに数万円は出せない」と渋る奥様や旦那様も、「もしもの時の保険になる。しかも普段は車で遊べる」という提案なら、きっと首を縦に振ってくれるはずです。
スペーシア ベースのコンセント代替案まとめ

スペーシア ベースの「秘密基地」としての完成度を高めるために、電源の確保は必須の課題です。純正の外部電源ユニットは、バンパーにスマートに収まり安全性も高い魅力的な装備ですが、コストの高さや「電源のある場所でしか使えない」という制約があります。
現代のバンライフや車中泊のスタイル、そしてコストパフォーマンスを総合的に考えると、これからの時代はポータブル電源を選ぶのが最も賢い選択と言えるでしょう。
もちろん、「RVパークの利用がメインで、バッテリー残量の管理なんて面倒くさい!」という方には、純正オプションのシンプルさがベストマッチする場合もあります。
記事のまとめ
- 純正ユニットは工賃込みで約6〜7万円かかり、電源サイト以外では無力。
- ポータブル電源なら工事不要で、買ったその日から場所を選ばず電気が使える。
- EcoFlow RIVER 2 Proなら純正予算以下で導入でき、デスクモードでの使い勝手も抜群。
- 「お湯を沸かしたい」ならJackery 1000 Newだが、高さとバッテリー残量に注意。
- エンジンを切っても使えるポータブル電源は、車中泊のマナー向上と防災対策の両面で必須アイテム。
「コンセントがあるかどうか」で行動範囲を決めるのではなく、「電気を持ち運ぶ」ことで、あなたのスペーシア ベースは真の意味で自由な移動基地になります。
まずは、今回ご紹介したポータブル電源の現在の実売価格をチェックして、純正オプションと比較してみてください。
きっと、その価格差と自由度に驚くはずです!
※本記事で紹介した価格や仕様は執筆時点のものです。純正部品の正確な見積もりはディーラーで、ポータブル電源の最新価格は各メーカーの公式サイトをご確認ください。また、電気製品の使用にあたっては安全に十分配慮し、自己責任でご使用ください。
