こんにちは。電源LABO、運営者の「きっちゃん」です。
キャンプで美味しい焼肉やお好み焼きを楽しみたいけれど、炭の火起こしは面倒だし、片付けも大変そうだと諦めていませんか?
そんな方にこそおすすめしたいのが「ホットプレート」を使ったキャンプスタイルです。
しかし、いざ持ち出そうとすると「電気はどう確保するの?」「家のコンセントと同じ感覚で使えるの?」といった疑問や不安が次々と出てくるはずです。
特に消費電力やワット数の問題は少し複雑で、知らずに挑むと現地で「電源が入らない!」というトラブルに見舞われることも。
この記事では、キャンプにおける電源確保の基本から、失敗しないポータブル電源の選び方まで、私の経験を交えて徹底的に解説します。
- ホットプレートをキャンプ場で動かすための具体的な電源確保ルート
- 意外と知らない消費電力の仕組みと、ブレーカーが落ちる原因
- 失敗しないポータブル電源のスペック選定と稼働時間の計算式
- 実際のキャンプシーンで役立つホットプレート活用術とレシピ
キャンプでホットプレートを電気で使うための基礎知識
アウトドアという非日常の空間で、家庭用の調理家電であるホットプレートを使いこなすためには、いくつかの「超えるべきハードル」があります。
まずは基本的なルールと、電気を扱う上での必須知識について詳しくお話しします。
ホットプレートはキャンプで使える?
「キャンプに来てまで家電を使うなんて邪道だ」という声もかつてはありましたが、結論から申し上げますと、キャンプでホットプレートを使うことは十分に可能であり、むしろ現代のキャンプスタイルにおいて非常に合理的な選択と言えます。
昨今のキャンプブームにおいて、特にファミリー層やキャンプ初心者の方にとって最大のハードルとなるのが「火の扱い」です。
炭火でのバーベキューは確かに雰囲気がありますが、着火剤を使ってもなかなか火がつかなかったり、火力が安定せずに肉が黒焦げになったり生焼けだったりと、調理の難易度は意外と高いものです。
さらに、食後の網の焦げ落としや炭の処理は、楽しいキャンプの締めくくりを一気に重労働へと変えてしまいます。
その点、電気ホットプレートは革命的です。

コンセントに繋いでダイヤルを回すだけで、誰でも確実に最適な温度で調理を開始できます。
テフロン加工などのフッ素樹脂コーティングが施されたプレートなら、焦げ付きも少なく、使用後はウェットティッシュやキッチンペーパーでサッと拭き取るだけで大まかな汚れが落ちてしまいます。
水場が遠いサイトや、水が冷たい冬場のキャンプにおいて、この「片付けの簡便さ」は筆舌に尽くしがたいメリットです。
また、小さなお子様がいるご家庭では、揺らめく炎や熱せられた炭への接触事故が心配ですが、ホットプレートなら火を使わないため、比較的安全にテーブルを囲むことができます。
突然の雨でテント内に避難しなければならない場合でも、換気や火災にさえ気をつければテント内で調理を継続できる点も、天候の変わりやすいアウトドアでは大きな強みとなります。
ここがポイント!
最近のポータブル電源の普及により、「電源サイト」に縛られずにフリーサイトや絶景ポイントでホットプレート料理を楽しむキャンパーさんが急増しています。
「不便を楽しむ」のもキャンプですが、「快適な食事を楽しむ」ことに特化するのも、立派なキャンプの楽しみ方の一つですよ。
電源サイトかポータブル電源が必要
ホットプレートを使うためには、当然ながら安定した電力供給源が必要です。
キャンプ場で電気を確保する方法は、大きく分けて「設備を利用する」か「電気を持参する」かの2択になります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理して理解しておきましょう。

| 方法 | AC電源付きサイト(区画サイト) | ポータブル電源(持ち込み) |
|---|---|---|
| 概要 | キャンプ場の区画内に設置された屋外コンセントを利用する。 | 大容量のリチウムイオン電池を搭載した蓄電池を持参する。 |
| メリット | 容量を気にせず使い放題。 初期費用がかからない(利用料のみ)。 | 場所を選ばずどこでも使える。 災害時の防災グッズとしても活用可能。 |
| デメリット | 予約が取りにくい。 サイト利用料が割高になる。 10Aサイトでは使えない場合がある。 | 本体価格が高い(数万円〜十数万円)。 バッテリー容量に限りがある。 重量があり荷物になる。 |
| 向いている人 | 初期投資を抑えたい初心者。 電気毛布など暖房器具も併用したい人。 | フリーサイトや絶景を楽しみたい人。 頻繁にキャンプに行く人。 |
AC電源付きサイトを利用する場合、最も注意しなければならないのが「アンペア数(A)」の上限です。
ここを誤解されている方が非常に多いので、詳しく解説します。
多くのキャンプ場の電源サイトは、上限が「10A(1000W)」または「15A(1500W)」に設定されています。
【超重要】10A(1000W)のサイトでは使えません!
一般的な家庭用ホットプレートの消費電力は1200W〜1300Wです。

もし予約したサイトが「10A(1000W上限)」だった場合、ホットプレートのスイッチを入れた瞬間に容量オーバーとなり、区画のブレーカーが落ちてしまいます。
予約時には必ず「15A(1500W)以上の容量があるか」を確認してください。
もし20A使えるサイトであれば、スマホ充電などをしながらでも余裕を持って調理できます。
一方、ポータブル電源は、「電気の缶詰」のようなものです。
これさえあれば、海辺の砂浜でも、山奥の林間サイトでも、電源設備のない無料キャンプ場でも、好きな場所でホットプレート調理が可能になります。
初期投資はかかりますが、その自由度の高さは一度味わうと戻れません。
また、昨今の防災意識の高まりから、非常用電源として購入し、普段はキャンプで活用するという「フェーズフリー」な使い方が主流になっています。
意外と高い消費電力とワット数の壁
「よし、ポータブル電源を買おう!」と思った方、あるいは「家の小さなポータブル電源を使おう」と考えている方、ここで一旦立ち止まってください。
ホットプレートを使う上で最も大きな壁となるのが「消費電力(ワット数)」の問題です。
ご自宅にあるホットプレートの裏面に貼られた仕様ラベルを確認してみてください。
「消費電力:1200W」や「1300W」という数字が書かれていませんか?
実はホットプレートは、ドライヤー、電子レンジ、電気ケトルと並んで、家庭用電化製品の中でもトップクラスに電気を食う「大食いモンスター」なのです。

なぜこれほど電力が必要かというと、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する際に大きなパワーを要するからです。
広い鉄板を急速に温め、食材に火を通すためには、どうしても1000Wを超える出力が必要になります。
よくある失敗パターン
市場に出回っているポータブル電源の多く(特に3万円〜7万円程度のエントリー〜ミドルクラス)は、定格出力(AC出力)が「500W」〜「1000W」程度に設計されています。
ここに1200Wのホットプレートを接続するとどうなるでしょうか?
ポータブル電源の安全装置(過負荷保護回路)が瞬時に作動し、給電をストップさせてしまいます。
「せっかく重い電源を持ってきたのに、お湯すら沸かせなかった…」という悲劇は、この定格出力の確認不足が原因です。
また、「1200Wのホットプレートだけど、弱火で使えば600Wくらいで済むのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、これは大きな落とし穴です。
インバーター制御をしていない一般的なホットプレートの場合、「弱」設定にしても消費電力が下がるわけではありません。
実は「1200Wでの全力加熱」と「OFF(0W)」をカチカチと繰り返して、平均温度を下げているだけ(ON/OFF制御)なのです。

IHクッキングヒーターとの違い
IH調理器の場合は、「弱」設定にすると実際に消費電力(ワット数)を300Wや500Wに落として運転し続ける機種も多く存在します。
しかし、昔ながらの電気ホットプレートは上記の通り「1200WのON/OFF」が主流ですので、混同しないよう注意が必要です。
もしお持ちのポータブル電源に液晶画面があれば、ぜひ確認してみてください。
「弱」運転中、数値が「600W」で安定するのではなく、「1200W」と「0W」を行ったり来たりしているはずです。
つまり、「弱」であっても、一瞬でも1200Wの負荷に耐えられない電源では、動かすことができないのです。
ガスコンロと比較した電気のメリット
ここで、「そんなに電気が大変なら、カセットコンロでいいじゃないか」という疑問が湧くのは当然です。
実際、イワタニの「焼き上手さんβ」のように、カセットガス(CB缶)で動くホットプレートは大人気商品であり、私も素晴らしい製品だと思います。
しかし、それでもあえて「電気」を選ぶだけの強力なメリットが、特に以下の3点において存在します。

1. 風の影響を圧倒的に受けにくい
屋外調理の最大の敵は「風」です。ガス火は風に弱く、少し強い風が吹くと炎が流れてしまい、鉄板が温まらなかったり、最悪の場合は立ち消えしてしまったりします。
ウィンドスクリーン(風防)で囲うなどの対策が必要ですが、電気ホットプレートは熱源がプレートに密着または内蔵されているため、風の影響をほとんど受けずに安定した加熱が可能です。
2. テント内でも比較的安全(※注意点はあり)
冬キャンプや悪天候時、テント(シェルター)内にお籠りして食事をすることもあります。
この時、ガス器具の使用は不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクが常に付きまといます。
命に関わるため、細心の注意が必要です。
一方、電気式であれば燃焼ガスが発生しないため、一酸化炭素中毒のリスクはほぼありません。
ただし、「完全に安全」と過信するのは禁物です。
熱源がある以上、酸素は消費されますし、高温になったプレートがテント幕に触れれば火災の原因になります。
「中毒の心配がほぼない」というだけで、定期的な換気と火災対策は必須であることを忘れないでください。
3. 繊細な温度コントロールと保温機能
ガス火の「とろ火」調整は屋外では難しく、風で消えてしまうこともあります。
電気ホットプレートなら、サーモスタットにより設定した温度を自動でキープしてくれます。
特に「保温」モードは秀逸で、焼きあがった料理を焦がさずに温かいまま保てるため、ゆっくりとお酒を飲みながら食事を楽しむキャンプスタイルには最適です。
| 比較項目 | 電気ホットプレート | カセットガス式ホットプレート |
|---|---|---|
| 風への強さ | 非常に強い(立ち消えなし) | 弱い(風防が必要な場合あり) |
| テント内利用 | CO中毒リスクほぼなし(※火災注意) | 原則禁止(中毒リスク高) |
| ランニングコスト | 電源代のみ(充電ならほぼタダ) | ガス缶代がかかる |
| 寒冷地性能 | バッテリー保温が必要だが動作する | ガスが気化せず火力低下(ドロップダウン) |
延長コード使用時の注意点とリスク
AC電源付きサイトを利用する場合、区画の隅にある電源ポールから、テントやタープの下まで電気を引いてくるために「延長コード」が必須アイテムとなります。
しかし、この延長コードの使い方を誤ると、楽しいキャンプが大事故につながる可能性があります。
最も注意すべきは「ドラム式コードリールを巻いたまま使用すること」です。

ホットプレートのような1000Wを超える大電流を流すと、コード自体が抵抗によって発熱します。
コードが巻かれた状態だと熱が逃げ場を失い、温度が急上昇して被覆ビニールが溶け、ショートや発火に至る事故が実際に起きています。
安全運用の3つの鉄則
- 必ずすべて引き出す:
コードリールは面倒でも全て引き出してから通電してください。 - 屋外用・防雨型を使う:
屋内用の白い延長コードは、夜露や急な雨で漏電する危険があります。必ずゴムキャップ付きの「防雨型」を選びましょう。 - 太いケーブルを選ぶ:
コードが細いと抵抗が大きく、電圧が下がってしまいます(電圧降下)。
「ホットプレートの火力が弱くて焼けない」という原因の多くはこれです。断面積2.0sq(スケア)以上の太いコードが推奨されます。
※パッケージに「1500Wまで」や「極太」「ソフトタイプ」などと書かれているものが目安です。
また、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)でも、延長コードの発火事故について注意喚起が行われています。
正しい知識を持って道具を使うことが、家族の安全を守る第一歩です。
(出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構『配線器具「2.テーブルタップ・延長コードの事故」』)
焼肉や鍋も快適なおすすめレシピ
電源とホットプレートの準備が整えば、あとは美味しいキャンプ飯を楽しむだけです!
網焼きのBBQとは違い、ホットプレートだからこそ美味しく、簡単に作れるメニューがたくさんあります。
ここでは、私が実際にキャンプで作って好評だった「電気ならでは」のレシピをいくつかご紹介します。

朝食革命!ふわふわパンケーキ
キャンプの朝、ガスバーナーと小さなフライパンでパンケーキを焼こうとすると、真ん中だけ焦げて生焼けになったり、一枚ずつしか焼けずに家族を待たせたりしがちです。
ホットプレートなら、広い面で一度に3〜4枚を均一に焼くことができます。
蓋をして蒸し焼きにすれば、乾燥しがちな屋外でも驚くほどしっとりふわふわに仕上がります。
横でベーコンや目玉焼きも同時に作れるので、温かい朝食プレートが一瞬で完成します。
失敗知らずの豪華パエリア
「キャンプでパエリア」は憧れですが、火加減が難しい料理の代表格です。
しかし電気ホットプレートなら簡単です。
具材を炒めてお米とスープを入れ、蓋をして温度設定を合わせるだけ。
タイマーをかければ、焦げ付きを恐れて何度も蓋を開ける必要もありません。
そのままテーブルに出せば、一気にサイトが華やかになります。
ずっとトロトロ!チーズフォンデュ
肌寒い季節におすすめなのがチーズフォンデュ。
カマンベールチーズをそのまま温めたり、耐熱容器に入れたチーズソースをプレートの中央に置きます。
周りで一口サイズに切ったパンやソーセージ、温野菜を焼きながら、溶けたチーズにディップして食べるスタイルです。
電気の「保温」機能があれば、チーズが固まることなく、最後の一口までトロトロの状態を楽しめます。
お酒のおつまみとしても最高ですよ。
キャンプのホットプレートは電気とポータブル電源で解決
ここからは、AC電源サイトに依存せず、「ポータブル電源」を導入して、より自由に、よりワイルドな場所でホットプレート調理を実現するための具体的なノウハウを深掘りしていきます。
高い買い物になるポータブル電源選びで絶対に失敗しないための、核心に迫る内容です。
1000Wクラスでは容量不足の懸念
ポータブル電源のスペック表を見ると、「容量(Wh)」と「定格出力(W)」という2つの数字が並んでいます。
この違いを正しく理解していないと、購入後に「使えない」という悲劇が起こります。

- 容量(Wh = ワットアワー):
電気のタンクの大きさ。「どれくらいの時間使えるか」に関係します。 - 定格出力(W = ワット):
一度に出せる電気の強さ。「どんな家電を動かせるか」に関係します。
W(ワット)とWh(ワットアワー)の違いについては、こちらの記事で詳しく取り上げています。
⇒W(ワット)とWh(ワットアワー)の違いを解説!最適なポータブル電源選びの鍵
キャンプ用に人気の「容量1000Wh」クラスのポータブル電源ですが、一昔前のモデルやエントリーモデルでは、容量が1000Whあっても「定格出力は1000Wまで」という製品が少なくありません。
これらはスマホの充電や扇風機、電気毛布には十分ですが、1200W〜1300Wを必要とするホットプレートには力不足です。
最新の機種では1000Whクラスでも1500W以上の出力が出せるものも増えていますが、まだまだ出力制限のあるモデルも市場には多いです。
無理に接続すると、インバーター(直流を交流に変換する装置)に過度な負荷がかかり、保護回路が働いて強制シャットダウンします。
ホットプレートを使うなら、必ず「定格出力」がホットプレートの消費電力を上回っていることを確認してください。
もし、既にお持ちのポータブル電源が1000Wクラスなら、「abien MAGIC GRILL」のような消費電力を抑えた(約850W)省エネホットプレートに買い換えるというのも、賢い解決策の一つです。
これについては、1000Whのポータブル電源で実際に何がどれくらい使えるかを検証した記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1800W出力ならブレーカー落ちなし
では、どのくらいのスペックがあれば安心してホットプレートを使えるのでしょうか。
私の結論は、「定格出力1500W以上、できれば1800W以上」のモデルです。
「ホットプレートが1200Wなら、電源も定格1200Wでいいのでは?」と思われるかもしれませんが、実は少し余裕が必要です。
電化製品は起動直後や、冷えたヒーターに通電した瞬間に、定格値をわずかに超える電力(突入電流や初期サージ)を必要とする場合があります。
そのため、定格ギリギリの電源だと、この一瞬のピークで保護機能が働いて止まってしまうことがあるのです。
1500W〜1800Wクラスのハイパワーなポータブル電源であれば、このピークも余裕で受け止められます。
最近のハイエンドモデル(例えばBLUETTI AC180やAC200シリーズ、EcoFlow DELTA 2 Max、Jackery 2000 Plusなど)は、このクラスの出力を持っています。
「大は小を兼ねる」と言いますが、出力に余裕があることには大きなメリットがあります。
- 安定動作:
ギリギリの出力で動かすよりも発熱が少なく、長時間安定して稼働します。 - 同時使用:
ホットプレートで焼きながら、スマホを充電したり、LEDランタンを給電したりする余裕が生まれます。 - 他の家電への応用:
1200Wのドライヤーや、急速沸騰の電気ケトルなど、家にあるほぼ全ての家電がキャンプで使えるようになります。
ファミリーキャンプで「パパ、電源落ちちゃったよ!」と言われないためにも、この「出力の余裕」は心の余裕に直結します。
ポータブル電源で何時間使えるか計算
高出力な電源を用意しても、バッテリーがすぐ空になってしまっては意味がありません。
「この電源で何時間焼肉ができるのか?」を知るための計算式を覚えましょう。

稼働時間の計算式
バッテリー容量(Wh) × 0.8 ÷ 消費電力(W) = 稼働時間(h)
※気温が低い冬場はバッテリー性能が低下し、稼働時間がさらに短くなる可能性があります。
ここで「× 0.8」としているのは、DC(直流)からAC(交流)へ電気を変換する際に、熱などでロスが発生するためです(変換効率)。
実効容量はスペック値の約80%程度と考えておくのが安全です。
【シミュレーション:容量2000Whの電源 × 1200Wホットプレート】
2000Wh × 0.8 ÷ 1200W = 約1.33時間(80分)
「えっ、80分しか持たないの?」と不安になるかもしれませんが、これは「常に最強火力(1200W)で加熱し続けた場合」の理論値です。
先ほど「弱」運転の話で触れたように、実際の調理では、プレートが温まれば温度調節(サーモスタット)でヒーターがOFFになる時間が生まれます。
私の経験上、焼肉やお好み焼きなどの一般的な食事であれば、実質の稼働時間は計算値の1.5倍〜2倍程度伸びることが多いです。
つまり、2000Whクラスの電源があれば、夕食のメイン料理を十分に賄える計算になります。
逆に、1000Whクラスだとフルパワーで40分程度なので、少し心許ないかもしれません。
その場合は、予熱時のみ蓋をして熱を逃さないようにするなど、省エネの工夫が効果的です。
ホットプレートで失敗しないポータブル電源の選び方
これまでの話を総合して、ホットプレート運用のためのポータブル電源選びのポイントをまとめます。
カタログを見る際は、以下の3点を必ずチェックしてください。
1. AC定格出力が1500W以上あるか
これが最優先事項です。
どんなに大容量でも、出力が足りなければホットプレートは動きません。
「最大出力(サージ)」ではなく「定格出力」の数値を確認してください。
2. リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)採用か
最近のトレンドですが、バッテリーの種類が「リン酸鉄」であるものを選びましょう。
従来のリチウムイオン電池(三元系)に比べて寿命が圧倒的に長く(サイクル数3000回以上)、熱安定性が高いため発火リスクが極めて低いです。
高負荷なホットプレートを使うなら、安全性の高いリン酸鉄が安心です。
3. 急速充電に対応しているか
大容量バッテリーは、充電にも時間がかかります。
キャンプに行く当日の朝に充電忘れに気づいてもリカバリーできるよう、家庭用コンセントから1〜2時間で満充電にできる急速充電機能を持ったモデルが便利です。
機種選びに迷ったら、まずは自分が使いたいホットプレートのワット数を確認し、それにプラス200W〜300Wの余裕を持った出力のモデルを探してみてください。
【厳選】パパにおすすめの機種はコレ!Jackery vs BLUETTI
「じゃあ具体的にどれがいいの?」という声にお応えして、現在市場で人気のモデルと、私が「家族のために失敗したくないパパ」に本気で推したいモデルを比較します。

| 比較項目 | 候補① Jackery 1000 New | 候補② BLUETTI AORA 100 V2 |
|---|---|---|
| 定格出力 | 1500W | 1800W |
| 1300Wプレート使用時 | 余力200W(ギリギリ) | 余力500W(余裕あり) |
| 持ち運びやすさ | ◎(非常に軽量) | ○(パワフルな分、少し重い) |
| こんな人向け | 荷物を軽くしたいソロ・デュオ | 絶対に失敗したくないファミリー |
候補①:軽量コンパクトな優等生「Jackery 1000 New」


ポータブル電源の王道、Jackeryの最新モデルです。
定格出力が1500Wに強化されており、スペック上は多くのホットプレートが動作します。
何よりコンパクトで軽いのが魅力。
ただし、1300W級のプレートを使うと、残りのパワーは200W弱。
同時にドライヤーを使ったり、急速充電モードのスマホを複数台繋ぐと、保護回路が働く可能性があります。
「工夫して使える人」向けです。
候補②:安心のハイパワー「BLUETTI AORA 100 V2」
私が今回、「家族との大事な時間を絶対に守りたい」あなたに強く推すのがこちらです。
最大の理由は、1800Wという圧倒的な定格出力にあります。
1300Wのホットプレートをフルパワーで稼働させても、まだ500Wもの余力があります。
これなら、パパが肉を焼いている横で、ママがドライヤーを使ったり、子供がゲーム機を充電してもビクともしません。
キャンプ場で「パパ、電源落ちてお肉焼けないよ…」という最悪の空気になるリスクをゼロにする。
その「圧倒的な安心感」こそが、AORAを選ぶ最大の理由です。
購入前に試してみるのもアリ!
「いきなり買うのは勇気がいる…」という方は、まずはレンタルで実際のサイズ感や、自宅のホットプレートが本当に動くかを試してみるのが賢い方法です。
▶ポータブル電源のレンタルサービスで実機をチェックする
口コミで見る実際の使用感と失敗談
最後に、実際にポータブル電源でホットプレートキャンプを楽しんでいる先輩キャンパーたちのリアルな声を集めて分析してみました。成功の鍵は「準備」にあるようです。
成功体験:ここが良かった!
- 「湖畔のフリーサイトで、電源を気にせず優雅にホットプレート朝食ができた。周りのキャンパーさんから羨ましがられました。」
- 「小さい子供がいるので、テント内で安全にお好み焼きパーティーができたのが最高。煙が少ないタイプを選んだのも正解でした。」
- 「撤収日の朝、炭を片付ける手間がないのでギリギリまで遊べた。拭くだけで片付くのは神。」
失敗談:ここがダメだった…
- 「10Aの電源サイトで1200Wのプレートを使ってしまい、管理棟の人にブレーカーを上げてもらうことになり気まずかった…。」
- 「冬キャンプで電気毛布とホットプレートを併用したら、夕食の途中でバッテリー切れ。予備のカセットコンロに救われた。」
- 「延長コードを忘れて、重たいポータブル電源をテーブルの上に乗せることになり、狭くて邪魔だった。」
失敗談で多いのは、やはり「容量・出力不足」と「配線・配置のミス」です。
特に冬場はバッテリーの性能が低下しやすい上、他の暖房器具も使いたくなるので、電力管理(エネルギーマネジメント)がシビアになります。
初めての電気キャンプなら、念のためにカセットコンロを一つ予備で持っていくと、心の保険になりますよ。
まとめ:キャンプとホットプレートは電気が正解

今回は、キャンプでホットプレートを電気で動かすためのノウハウについて、基礎から応用まで徹底的に解説しました。
「キャンプで電気?」と敬遠されることもありますが、電源の確保さえクリアできれば、ホットプレートはキャンプの食事を劇的にラクに、そして楽しくしてくれる最高のパートナーです。
炭火には炭火の良さがありますが、電気には「失敗のない安心感」と「圧倒的な手軽さ」があります。
AC電源サイトを賢く利用するのも良いですが、高出力なポータブル電源を一台導入することで、場所や予約状況に縛られない自由なキャンプスタイルが手に入ります。
それは単なる調理器具の電源としてだけでなく、スマホの充電、夏場の扇風機、冬場の電気毛布、そして万が一の災害時の備えとして、あなたの生活を豊かにしてくれるはずです。
ぜひ、次のキャンプでは電気の力を借りて、家族みんなで笑顔になれる快適なホットプレート料理を楽しんでみてくださいね。



