こんにちは。電源LABO、運営者の「きっちゃん」です。
1000Whクラスのポータブル電源を探していると、必ずと言っていいほど候補に挙がるのがAnker Solix C1000 (Gen 2)とBLUETTI AC180ですよね。
どちらもトップメーカーの主力モデルで、すごく魅力的なんですが、スペックや価格が似ているようで、実は得意なことが全然違います。
「結局、私のアウトドアスタイルにはどっちが合ってるの?」
「キャンプに持っていくから携帯性重視!重さの比較が知りたい」
「車中泊で使うから静音性や実際の口コミが気になる」
「いざという時の急速充電の速度や、PCバックアップ用のUPS機能の違いは?」
「メリットだけじゃなくて、デメリットもしっかり把握した上で決めたい」
など、比較したいポイントがたくさんあって、なかなか決断できない方も多いと思います。
この記事では、そんな悩みを解決するために、Anker Solix C1000 (Gen 2)とBLUETTI AC180のスペックの違いを、一つ一つ徹底的に掘り下げて比較します。
そして、それぞれがどんな人に、どんな使い方におすすめなのか、分かりやすく解説していきます。
重要な注意点
Anker Solix C1000には「第1世代(拡張・電力リフト対応)」と「第2世代(Gen2)の現行モデル(拡張・電力リフト非対応)」の2種類があり、仕様が全く異なります。
この記事では、現在主流の「Anker Solix C1000 (Gen 2)」と、「BLUETTI AC180」を徹底比較します。
- Anker Solix C1000 (Gen 2)とBLUETTI AC180の主要スペックと価格の比較
- ポート構成、充電方法、携帯性、静音性など実用面での違い
- 両モデルのメリットと、購入前に知っておくべきデメリットや注意点
- あなたの利用シーン別に、どちらが本当におすすめかという最終結論
Anker Solix C1000 vs BLUETTI AC180 徹底比較


さあ、ここからが本番です。この2つの人気モデル(C1000はGen 2)が、具体的にどう違うのか、基本的なスペックから、スペックシートには現れにくい「隠れた機能」や「使い勝手」まで、項目ごとにじっくり比較していきましょう。
数字だけ見ると難しそうに感じるかもしれませんが、あなたの使い方に直結する大事なポイントを絞って、分かりやすく解説しますね。
スペックと価格の違いを一覧で
なにはともあれ、まずは一番わかりやすい基本スペックと価格を表で見てみましょう。
これを見るだけで、「あ、この2機種、目指してる方向性が全然違うな」というのが、ハッキリと見えてくると思います。
| 項目 | Anker Solix C1000 (Gen 2) | BLUETTI AC180 | |
|---|---|---|---|
| 製品外観 | ![]() | ![]() | |
| 価格・販売先 | 公式ページ | 公式ページ | |
| 基本性能 | バッテリー容量 | 1024Wh | 1152Wh |
| バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン (LiFePO4) | リン酸鉄リチウムイオン (LiFePO4) | |
| サイクル寿命 | 4000回 (約10年以上) | 3500回以上 (約10年以上) | |
| 容量拡張 | 非対応 | 対応 (B80拡張バッテリー) | |
| 出力性能 (ACパワー) | AC定格出力 | 1500W | 1800W |
| AC瞬間最大 (サージ) | 2300W | 3600W | |
| AC電力リフト機能 | 非対応 | 2700W | |
| 出力ポート (ポート構成) | AC出力 (口数) | 5口 | 4口 |
| USB-C (口数 / 最大W) | 3口 (100W×2, 15W×1) | 1口 (100W×1) | |
| USB-A (口数 / 最大W) | 1口 (12W) | 4口 (合計30W) 2 ×USB-A1:5VDC/3A 合計15W 2 ×USB-A2:5VDC/3A 合計15W | |
| シガーソケット (DC出力) | 1口 (90W) | 1口 (120W) (12V/10A) | |
| ワイヤレス充電 | 非対応 | 1口 (15W) | |
| 入力性能 (充電) | AC充電 (最大W) | 1500W (超急速充電) | 1440W (ターボ充電) |
| – 0%→100% (満充電) | 約54分 | 約1.3時間 (約78分) | |
| – 0%→80% | (公式表記なし) | 約45分 | |
| ソーラー充電 (最大W) | 600W | 500W | |
| シガーソケット充電 (最大W) | 120W | 200W (12V/24V対応) | |
| その他 | 本体重量 | 約11.3kg | 約17kg |
| 本体サイズ (幅x奥x高) | 約38.4 x 20.8 x 24.4cm | 約34 x 24.7 x 31.7cm | |
| UPS切替速度 | 10ms | 20ms | |
| 保証期間 | 5年 | 5年 | |
| メーカー希望小売価格 (定価) | ¥99,990 | ¥109,800 | |
| 実勢/セール価格 (11/12時点) | ¥79,980 | ¥62,800 (42% OFF) | |
価格についての補足と注意点(最重要)
価格は、この記事を執筆している2025年11月時点の情報を基にしています。
この2機種の「定価」と「実際の価格」を透明化して比較することが、今あなたが判断する上で最も重要です。
- Anker Solix C1000 (Gen 2):
メーカー希望小売価格 ¥99,990 のところ、Amazonや家電量販店での実勢価格「¥79,980」で販売されていることが多いです。(約20% OFF) - BLUETTI AC180:
メーカー希望小売価格 ¥109,800 のところ、現在公式サイトで42% OFFの「¥62,800」という大幅なセール価格になっています。
ご覧の通り、定価はほぼ同格ですが、AC180が大幅なセール中であるため、C1000の実勢価格よりも約17,000円も安価になっています。
セールはいつ終了するか分かりませんので、購入を検討する際は、必ず両方の公式サイトやECサイトで最新の価格情報をチェックしてくださいね。
バッテリー容量はどっちが多い?


まずは基本の「スタミナ」であるバッテリー容量です。
スペック表の通り、容量は BLUETTI AC180 の方が 1152Wh と、Anker Solix C1000 (Gen 2) の 1024Wh よりも約128Wh多くなっています(AC180が約12%多い計算ですね)。
「128Whの差」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、この差は意外とあなどれません。
例えば、スマートフォンの充電(約10Whと仮定)なら10回以上多く充電できますし、消費電力が約50WのノートPCなら2時間以上長く作業ができます。冬キャンプで電気毛布(約50W)を使うなら、「あと2時間、暖かさが続く」というのは、とても心強いですよね。
もちろんこれは単純計算での目安ですが、少しでも長く使いたいというニーズにはAC180がしっかりと応えてくれます。
【最重要】Anker Solix C1000は2モデル存在します!
イントロダクションでも触れましたが、ここは比較検討する上で一番注意したいポイントなので、改めて解説します。
Anker Solix C1000には市場に2つのモデルが存在します。
- 第1世代 (1056Wh):
容量が少し多く、別売りの拡張バッテリーに対応していました。
また、2000Wの電力リフト(SurgePad)機能を搭載していました。 - 第2世代・現行 (Gen 2 / 1024Wh):
拡張非対応になる代わりに、約11.3kgという圧倒的な軽量化を実現しました。
ただし、Gen 1にあった電力リフト機能は搭載されていません。(サージ機能はあります)
この記事でAC180と比較しているのは、この現行の「Gen 2」モデルです。
「C1000は電力リフトが使える」という情報はGen 1のものである可能性が高く、Gen 2の仕様とは異なりますので、混同しないように本当に注意してくださいね。
どちらも安心の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」
バッテリーの寿命についても見ておきましょう。どちらも安全性が高く長寿命な「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)」を採用しています。
- C1000 (Gen 2): サイクル寿命 4000回(約10年以上)
- AC180: サイクル寿命 3500回以上(約10年以上)
Anker Solix C1000 (Gen 2) は、公式仕様として「4000回」という非常に優れたサイクル寿命を公表しています。
これはBLUETTI AC180の「3500回」をも上回る数値です。
実質的には、「どちらも毎日使っても約10年は余裕で持つ」という、非常にタフな性能を持っている点で共通していますが、スペック上の長期耐久性ではC1000 (Gen 2) がわずかに優位と言えますね。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの特性や、ごくわずかなデメリットについて詳しく知りたい方は、以前まとめたリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのデメリットは?寿命や管理方法の記事も参考にしてみてください。
定格出力と電力リフト機能を比較


ここが、この2モデルの「性格」を決定づける最も大きな違いです。
「どれだけパワフルな家電を動かせるか」という点です。
まず、定格出力(安定して出せるパワー)は、C1000が1500W、AC180が1800Wと、AC180の方が300Wパワフルです。
そして、ここが決定的な違いなのですが、BLUETTI AC180のみ、定格を超える家電を動かす「電力リフト機能」を搭載しています。
Anker Solix C1000 (Gen 2) の「瞬間最大2300W」
C1000 (Gen 2) の「最大2300W」というのは、あくまで「サージ(瞬間最大)」機能のことです。
これは、冷蔵庫や電動工具など、モーターが動き始めの一瞬だけ大きな電力(突入電流)が必要な機器に対応するためのものです。
あくまで「一瞬」の対応なので、例えば1600Wの電気ケトルやドライヤーを継続して使うことはできません。
1500Wを超えた時点で、安全のために保護回路が作動して停止してしまいます。
BLUETTI AC180 の「瞬間最大3600W」と「電力リフト2700W」
一方、AC180は、C1000 (Gen 2) が持っていない2つの強力な機能を持っています。
- 瞬間最大(サージ)3600W:
C1000の2300Wと比較しても、モーター機器への対応力が格段に上です。 - 電力リフト 2700W:
ドライヤーや電気ケトル、ヒーターといった電熱器具(抵抗負荷)が接続されると、自動で電圧を少し下げて、出力を定格の1800W以内に賢く抑えることで、機器を動かし続けます。
パワーは少し落ちますが、「止まってしまって全く使えない」のと「パワーを調整してでも使い続けられる」のとでは、雲泥の差ですよね。
結論:家電を使いたいならAC180一択
「キャンプや車中泊で、普段家で使っている電気ケトルやドライヤーを使いたい」という希望があるなら、電力リフト機能を搭載したBLUETTI AC180を選ぶ必要があります。
C1000 (Gen 2) は、1500W以下の家電専用と割り切る必要がありますね。
W(ワット)とWh(ワットアワー)について、こちらの記事で詳しく取り上げています。合わせてご覧ください。
⇒W(ワット)とWh(ワットアワー)の違いを解説!最適なポータブル電源選びの鍵
ポート数と種類の違いを分析


スマホ、タブレット、PC、ドローン、カメラ…と、現代のアウトドアや防災では、充電・給電したい機器がたくさんありますよね。
そのため、「ポート構成」は日々の使い勝手に大きく影響します。
どちらのモデルがあなたの使い方に合っているか、細かく見ていきましょう。
| ポート種類 | Anker Solix C1000 (Gen 2) | BLUETTI AC180 |
|---|---|---|
| AC (コンセント) | 5口 | 4口 |
| USB-C | 3口 (100W×2, 15W×1) | 1口 (100W×1) |
| USB-A | 1口 (12W) | 4口 (合計30W) 2 ×USB-A1:5VDC/3A 合計15W 2 ×USB-A2:5VDC/3A 合計15W |
| シガーソケット | 1口 (90W) | 1口 (120W) (12V/10A) |
| ワイヤレス充電 | 非対応 | 1口 (15W) |
Anker Solix C1000 (Gen 2) の強みと弱み
C1000のポート構成は「最新デバイスへの対応力」に非常に優れています。
注目すべきは、なんといっても合計3口のUSB-Cポートです。
特に100W出力が2口もあるため、ノートPCを2台同時に急速充電したり、ノートPCと最新スマートフォンを同時にフルスピードで充電したりできます。
ACポートも5口と余裕があり、現代のデジタル機器を多用する人にとっては、非常に使いやすい構成です。
一方で、ワイヤレス充電には対応しておらず、昔ながらのUSB-Aポートが1口しかない点は、人によってはデメリットになるかもしれません。
BLUETTI AC180 の強みと弱み
AC180のポート構成は「バランス型」と言えますが、明確な弱点も抱えています。
強みは、ワイヤレス充電に対応していることと、USB-Aポートが4口もあるため、LEDランタンや小型ファンなど、従来のUSB-A機器をたくさん持っている人には便利な点です。
しかし、現代においてUSB-Cポートが1つしかないのは、深刻な弱点です。
ノートPCをUSB-Cで充電している間、スマートフォンをUSB-Cで急速充電できないため、ACアダプタを持ち運ぶ必要が出てきます。
この一点が、C1000と比べて使い勝手で大きく劣るポイントですね。
携帯性を左右する重さの比較

「ポータブル電源」というからには、持ち運びやすさ=「携帯性」は非常に重要です。
特にキャンプやイベントなどで、駐車場から設営場所まで手で運ぶシーンを想像すると、この「重さ」はシビアに効いてきます。
この点においては、Anker Solix C1000 (Gen 2) の圧勝と言っていいでしょう。
- Anker Solix C1000 (Gen 2): 約11.3kg
- BLUETTI AC180: 約17kg
その差はなんと5.7kgです!
5.7kgというと、2Lのペットボトル約3本分、あるいはスーパーの買い物カゴ一杯分くらいの重さです。
それを「余分に」持つと考えると、この差がどれだけ大きいか想像できると思います。
「体力に自信がない」「女性でも無理なく運べるものがいい」「車からキャンプサイトまで頻繁に手で運ぶ」という使い方を想定しているなら、この11.3kgという軽さは、他の何にも代えがたい最大の魅力になります。
設計思想の「トレードオフ」
C1000 (Gen 2) は、なぜこんなに軽いのでしょうか?
それは、容量をAC180より少し(128Wh)減らし、そして何より、「容量の拡張機能」に関する部品を「あえて」省いたことで、この圧倒的な軽量コンパクトボディを実現したからです。
まさに「携帯性」という一点にリソースを集中させた、Ankerの意図的な設計の勝利ですね。
AC180の17kgは、成人男性なら「運べない重さ」ではありませんが、気軽に「ポータブル(携帯)」するというよりは、「ラグガブル(可搬)」、つまり「据え置いて使うのがメインだけど、たまになら場所を動かせる」くらいの感覚でいた方が、購入後のギャップがないかもしれません。
54分は本当?AC急速充電の比較
「あ!明日のキャンプ、ポタ電の充電し忘れてた!」…そんな時の「リカバリー速度」を見てみましょう。
まずは、家やコンセントがある場所での「AC充電」の比較です。
Anker Solix C1000 (Gen 2) の「HyperFlash」

Anker Solix C1000 (Gen 2) は、Anker独自の急速充電技術「HyperFlash」により、なんと約54分で満充電(0%→100%)という、業界トップクラスの充電速度を誇ります。
(出典:Anker公式オンラインストア Solix C1000 Gen 2 ページ)
これは本当に驚異的な速さです。
朝の出発準備をしている間、コーヒーを淹れて荷物を積んでいる間に、空っぽの状態からほぼ満タンにできてしまう計算になります。
BLUETTI AC180 の「ターボ充電」


一方のBLUETTI AC180も、非常に高速な充電が可能です。満充電(0%→100%)までは約1.3時間(約78分)と、C1000に一歩譲ります。
しかし、BLUETTI公式の情報によれば、AC180は最大1440W入力の「ターボ充電」により、0%から80%までの充電時間は、たったの45分とされています。
これは、C1000が100%に達するよりも速い時間で、実用上十分な8割まで回復できることを意味します。
結論:「100%満タン」ならC1000、「80%まで」ならAC180
0%→100%の「満充電」タイムアタックなら、C1000の約54分が最速です。
しかし、「とりあえず8割まで」という実用的な速度で言えば、AC180の約45分も驚異的な速さです。
どちらも「あ!忘れてた!」からでも十分リカバリーできる、ほぼ互角のトップスピードを持っていると言えますね。
ソーラーとシガーソケット充電の比較
コンセントが無い場所、つまりキャンプや防災の本番で重要になるのが「ソーラー充電」と「シガーソケット充電」です。
ここでは、両者の性能にハッキリと違いが出ます。
ソーラー充電(オフグリッド)はC1000が優秀

太陽光パネルでどれだけ速く充電できるかは、連泊キャンプや長期の停電時に命運を分けます。
- Anker Solix C1000 (Gen 2): 最大入力 600W
- BLUETTI AC180: 最大入力 500W
ここは、C1000 (Gen 2) が100Wも優れています。
より多くのソーラーパネルを接続し、より短時間で充電を完了させることができます。
理論値ですが、1024WhのC1000を600Wで充電すれば最短約1.8時間、1152WhのAC180を500Wで充電すると最短約2.3時間と、オフグリッドでの充電効率はC1000に軍配が上がります。
シガーソケット充電(車での移動)はAC180が優秀


次に、車での移動中に充電する「シガーソケット充電」の性能です。
- Anker Solix C1000 (Gen 2): 最大入力 120W (12Vのみ)
- BLUETTI AC180: 最大入力 200W (12V/24V両対応)
ここは、AC180の圧勝です。
C1000よりはるかに速く車から充電できるだけでなく、トラックなどの24V車にも対応しているため、より幅広い車種で効率的に充電が可能です。
移動距離が長いキャンパーや、車中泊メインの方には大きなメリットですね。
口コミでわかる静音性の違い
スペックシートには現れない、でも実際に使ってみると非常に重要なポイント、それが「動作音(ファンの音)」です。
特に、静かな夜のキャンプサイトや、車中泊の狭い車内、あるいは家庭の寝室で充電する際には、この「音」が快適性を大きく左右します。
Anker Solix C1000のレビューや口コミを調べてみると、メリットとして「充電の速さ」が絶賛される一方で、デメリットとして「(急速充電中の)ファンの音がうるさい」という指摘が時々見られます。
これは、ある意味で仕方のないことです。
前述の「約54分」という超急速充電(HyperFlash)を実現するためには、1000Wを超える大きな電力をコンパクトな筐体に送り込む必要があり、内部でかなりの熱が発生します。
その熱を安全に排出するためには、ファンを高速で回転させる必要があり、それが「うるさい」と感じるほどのノイズにつながってしまうんですね。
それに対して、BLUETTI AC180は、ユーザーに「充電モードの選択肢」を提供します。
アプリ(または本体)で、充電速度を意図的にコントロールできるんです。
- 高速充電モード: 約1440W入力 (約1.3時間で満充電)
- 標準充電モード: 約1000W入力 (約1.7時間で満充電)
- 静音充電モード: 約260W入力 (約4.9時間で満充電 / 動作音45dB)
特に素晴らしいのが、この「静音充電モード」です。
動作音をわずか45dB(ささやき声や、図書館の中くらいの静かさ)に抑えて、ゆっくりと充電できます。
「寝る前にセットしておけば朝には満タン」という使い方なら、この機能は本当にありがたいですね。
車中泊やキャンプの夜間、あるいは家庭の寝室で充電する際でも、動作音にストレスを感じることがありません。
「選択肢」の有無が大きな違い
C1000は「速度」を取るかわりに、「静音」という選択肢をユーザーに与えていません(急速充電中は、ある程度のノイズを受け入れる必要があります)。
AC180は、ユーザーが「速さ」と「静かさ」をTPO(時・場所・場合)に応じて使い分けることを可能にします。
静かな環境での使用を重視する方は、AC180の「静音充電モード」の存在を、高く評価すべきだと思います。
UPS切替速度の比較と注意点
どちらのモデルも、家庭のコンセントと機器(PCなど)の間に接続しておくことで、万が一の停電時に自動でバッテリー給電に切り替わる「UPS(無停電電源装置)」機能を搭載しています。
これが、防災時やホームオフィスでのPCデータバックアップに便利なんです。
スペック表にも記載した通り、その「切り替え速度」に違いがあります。
- Anker Solix C1000 (Gen 2): 10ms (0.01秒)
- BLUETTI AC180: 20ms (0.02秒)
たった0.01秒の差ですが、これが重要な意味を持つことがあります。
一般的なデスクトップPCやサーバー、NAS(ネットワークドライブ)などの高感度な機器は、電力が10msから20ms(0.01秒~0.02秒)途絶えただけで、シャットダウンしてしまう可能性があるとされているからです。
データ保護の安心感は C1000 に軍配
AC180の20msという値は、その「シャットダウンするかもしれない許容範囲」の上限ギリギリなんです。
多くの機器は大丈夫かもしれませんが、「もしかしたら止まるかも」というリスクはゼロではありません。
一方、C1000の10msという値は、その許容範囲内に安全に収まっています。
ホームオフィスの大事なデスクトップPCのデータを、停電から確実に守る、という目的においては、C1000の方が技術的により信頼性が高い選択と言えますね。
(補足)オンラインUPSとの違い
ちなみに、両モデルが搭載しているのは「パススルー」方式を応用した「スタンバイ(オフライン)式」と呼ばれる簡易的なUPS機能です。
これは、停電時に「一瞬の途切れ(10msや20ms)」が発生します。
一方で、データセンターなどで使われる本格的な「オンライン(常時インバータ)式」UPSは、常にバッテリーを経由して電力を供給するため、切り替え時間が「ゼロ(0ms)」です。
C1000やAC180のUPS機能は、あくまで「家庭やオフィスでの簡易的なバックアップ」用途であり、医療機器やサーバーなど、一瞬たりとも停止が許されないミッションクリティカルな機器には使えない、という点は理解しておいてくださいね。
UPS10mと20msの違いについても、こちらの記事で詳しく取り上げています。
⇒ポータブル電源はUPSの代わりになる?専門知識と選び方
拡張性(将来性)の違い


この「拡張性」の違いは、5年、10年と長く使っていく上で、あなたの「ポータブル電源ライフ」を左右する、非常に大きな違いとなります。
Anker Solix C1000 (Gen 2) は、拡張機能を持ちません。
シンプルで、分かりやすいです。1024Whという容量で購入したら、それがすべてです。「単一の製品」としての購入ですね。
一方、BLUETTI AC180 は、別売りのB80拡張バッテリー(806Wh)に対応しています。
これをケーブルで接続することで、総容量を 1152Wh + 806Wh = 1958Wh まで、後から簡単に増強できるんです。
C1000 (Gen 2) は「単一の製品」、AC180は「プラットフォーム」
この違いは、あなたのライフスタイルの変化に対応できるかどうか、という「将来性」の違いに直結します。
「今は1152Whで十分だけど、将来もっと長期間の停電対策が必要になるかも…」
「家族が増えて、キャンプで使う電力量が増えるかも…」
「連泊での車中泊にチャレンジしたくなった…」
そんな将来のニーズの変化にも、AC180なら本体を買い替えることなく「バッテリー増設」という形でシステムをアップグレードして対応できます。
この「未来への拡張性」こそ、AC180が持つ最大の戦略的優位性ですね。
Anker Solix C1000のデメリット
さて、ここまでの比較を踏まえて、両モデルの「弱点」を整理しておきましょう。
まずはC1000 (Gen 2) のデメリットです。
C1000のデメリットは、すべてその「携帯性(軽さ・速さ)の追求」という長所と表裏一体になっています。
「何をあきらめたか」がハッキリしていますね。
Anker Solix C1000 (Gen 2) の主なデメリット
- 高負荷な家電が使えない(電力リフト非対応)
これがAC180との決定的な違いです。定格1500Wを超える電気ケトルやドライヤーは、Gen 2モデルでは使えません。 - 急速充電中はファンノイズが大きい可能性がある
「約54分」の速さの引き換えに、静かな環境ではファンの動作音が気になる場面があるかもしれません。静音モードという選択肢がありません。 - 容量の拡張ができない (Gen 2)
これが最大のポイントです。購入時の1024Whという容量が全てで、後から「やっぱり足りない」となっても増やすことはできません。 - USB-Aポートが1口しかない
最新のUSB-C機器には強い反面、従来のUSB-A機器を多く使いたい人には不便です。 - ワイヤレス充電がない
スマホを置くだけで充電できる機能に慣れている人には、地味に不便かもしれません。
BLUETTI AC180のデメリット
対するAC180のデメリットです。こちらも、その「パワーと拡張性」という長所と引き換えに、失っているものが明確です。
BLUETTI AC180 の主なデメリット
- 重い(とにかく重い)
約17kgという重量は、携帯性を重視する人にとっては最大のネックです。
女性や、頻繁に持ち運ぶつもりの人には、購入後に「こんなはずじゃなかった」となりかねません。 - USB-Cポートが1つしかない
ノートPCとスマホの同時急速充電など、複数の最新デバイスをスマートに使いこなしたい現代のユーザーにとって、これは深刻なボトルネック(不便さ)になる可能性が高いです。 - UPS切替速度が20ms
PCのバックアップとしては「ギリギリ」のラインです。C1000の10msと比べると、大事なデータを守るという点での安心感が一歩劣ります。
Anker Solix C1000 vs BLUETTI AC180 推奨はどっち?
さて、これまでの詳しい比較を踏まえて、いよいよ結論です。
「じゃあ、結局のところ、私にはどっちがいいの?」という、あなたの最大の疑問にお答えします。
現在(2025年11月時点)の価格を踏まえると、結論は非常にシンプルです。
「BLUETTI AC180が、C1000よりも約17,000円も安く、かつ高機能(大容量・ハイパワー・電力リフト・拡張性)である」という、AC180にとって圧倒的に有利な状況になっています。
この事実を踏まえた上で、それでもC1000を選ぶ理由があるのか、という視点で最終推奨をまとめます。
Anker Solix C1000がおすすめな人

AC180よりも約17,000円高くても、以下の「携帯性・速度・安全性」に絶対的な価値を見出す方には、Anker Solix C1000 (Gen 2) がおすすめです。
- 携帯性(軽さ)を最優先する人
(「17kgは絶対に運べない」「11.3kgの軽さこそが正義」という方。この5.7kgの差は、お金に変えられない価値があります) - AC充電時間を極限まで短縮したい人
(0%→100%の満充電が約54分という速度を求める方) - デスクトップPCなど高感度機器のUPSを求める人
(10msというUPS切替速度に、AC180の20msよりも高い安心感を求める方) - USB-Cポートが3口必要な人
(ノートPC2台同時充電など、AC180のUSB-C 1口では絶対に妥協できない方) - ソーラー充電を最速にしたい人
(最大600W入力はAC180の500Wを上回り、オフグリッドでの充電効率が非常に高いです) - 寿命が少しでも長い方がいい人
(公式仕様4000回は、AC180の3500回を上回るスペックです)
【あなたが受け入れるべき点】
その代わり、あなたは「より高い価格」と「パワー」、「将来の拡張性」をあきらめることになります。
電力リフト機能がないため、電気ケトルやドライヤーは使えません。
また、容量も後から増やすことはできません。
BLUETTI AC180がおすすめな人

以下の条件に当てはまる、ほぼすべての人にとって、現在(2025年11月時点)はBLUETTI AC180 が最適解と言えます。
- コストパフォーマンスを最重視する人
(C1000より約17,000円安く、基本性能のほぼ全てで上回っています) - ハイパワーな家電(電気ケトル、ドライヤー)を使いたい人
(電力リフト2700Wは、C1000 (Gen 2) では不可能なタスクを可能にします) - 将来的に容量を増やす可能性を残したい人
(B80拡張バッテリーによる「未来への拡張性」は、この製品最大の強みです) - 生活空間・就寝空間で静かに使いたい人
(45dBで充電可能な「静音充電モード」はC1000にはない独自の機能です) - バッテリー容量が1Whでも多い方がいい人
(1152Whという容量は、C1000より12%多いです) - 車からの充電(シガーソケット)を多用する人
(最大200W入力と24V対応は、C1000の120Wより高速で、トラックなどでも充電可能です)
【あなたが受け入れるべき点】
その代わり、あなたは「携帯性」と「最新のポート構成」をあきらめることになります。
本体重量17kgという「重さ」は明確なデメリットです。
また、USB-Cポートが1つしかない不便さも受け入れる必要があります。
Anker Solix C1000 vs BLUETTI AC180 最終結論
ここまで、本当に詳細に比較してきました。この2機種の姿がハッキリと見えましたね。
Anker Solix C1000 (Gen 2) と BLUETTI AC180 は、設計思想が「正反対」のライバルです。
まさに、
- 「速度と携帯性」に全振りした Anker Solix C1000 (Gen 2)
- 「パワー(電力リフト)と拡張性」に全振りした BLUETTI AC180
という、非常に分かりやすい対決です。
C1000 (Gen 2) は、電気ケトルなどの高負荷な家電を動かす「電力リフト機能」と「拡張性」をあきらめる代わりに、圧倒的な「軽さ(11.3kg)」「AC充電速度(54分)」「寿命(4000回)」「USB-Cポート数(3口)」「ソーラー充電(600W)」を手に入れました。
AC180は、「重さ(17kg)」と「USB-Cポートの数(1口)」をあきらめる代わりに、「電力リフト(2700W)」「拡張性」「静音充電モード」「ワイヤレス充電」「シガー充電(200W)」を手に入れました。
以前は「ほぼ同価格」だったため、これは純粋な「思想の選択」でした。
しかし、現在(2025年11月時点)は、AC180がC1000より約17,000円も安いという、圧倒的な価格差が生まれています。
だからこそ、結論はシンプルです。
「AC180の『重さ(17kg)』と『USB-C 1口』という2つのデメリットを許容できるか?」
もし、あなたが「17kgでも運べる」「USB-Cは1口で十分」と判断できるなら、価格・パワー・拡張性のすべてで優れるBLUETTI AC180が、現在の最強の選択肢となるでしょう。
逆に、「どうしても11.3kgの軽さがいい」「ノートPCを2台同時に充電したい」という明確な理由がある場合にのみ、約17,000円高くてもAnker Solix C1000 (Gen 2) を選ぶ価値がある、と私は結論付けます。
この記事は、2025年11月時点で私(きっちゃん)が収集した情報(データベース)と、私自身の見解に基づき作成しています。
ポータブル電源の技術革新は本当に速いですし、価格やセールの情報、ファームウェアのアップデートによる仕様変更なども日々変わっていきます。
最終的な判断をされる前には、必ずAnkerとBLUETTIの公式サイトで、最新のスペックや価格、保証内容を、ご自身の目でご確認くださいますよう、お願いいたします。
この記事が、あなたにとって最高の一台を見つけるための、参考になれば心から嬉しいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


