こんにちは。電源LABO、運営者の「きっちゃん」です。
ご家族(夫婦と子供1人など)でポータブル電源の導入を考えて、「3人家族だと、どれくらいの容量が必要なんだろう?」と検索されたのではないでしょうか。
防災用にもキャンプ用にも使いたいけれど、具体的に何ができるのか、どの製品を選べばいいのか、迷ってしまいますよね。
ポータブル電源って、決して安くはない、ちょっと高い買い物です。
3年や5年と長く使うものだからこそ、失敗したくないものです。
どれだけの容量が必要か、ご家庭の状況でシミュレーションしてみてもイマイチわからないし、いざという時に容量が足りないというデメリットも避けたい…。
やはりポータブル電源もご家庭のライフスタイルに合わせて最適なコストと性能のバランスをシミュレーションする必要があるのかもしれません。
この記事では、3人家族の「防災」と「レジャー」という2つのシーンを徹底的に分析し、ご家族にピッタリの容量と、失敗しない選び方のポイントを分かりやすく解説していきます。
- 3人家族の「防災」と「キャンプ」で必要な容量の目安
- 容量(Wh)と出力(W)の分かりやすい違い
- 安全で長持ちするバッテリー(LFP)の重要性
- 目的別(防災・キャンプ)のおすすめ容量クラス
3人家族でポータブル電源を使う容量は?
3人家族がポータブル電源を検討するとき、一番の悩みは「容量(Wh)」ですよね。
防災で使いたいのか、キャンプで使いたいのか、目的によって必要な容量は全く違います。
ここでは、家族のシーン別に具体的な容量をシミュレーションしてみましょう。
3人家族にポータブル電源は必要か

「そもそも、3人家族にポータブル電源って本当に必要なの?」と思いますよね。
特にアパートやマンションにお住まいの場合、設置場所も気になりますし、そこまで必要ないかも…と感じるかもしれません。
私は、大きく2つのシーンで「あると家族の安心・便利さが格段に上がる」と実感しています。
1つは「防災・停電対策」。家族の安全を守るための「保険」です。
もう1つは「レジャー・アウトドア」。家族の思い出をより快適にするための「投資」です。
ここで大事なのが、この2つの目的で求められる容量が全く違うということです。
「キャンプで使えるなら、災害でも役立つでしょ?」と思いがちですが、ここが一番の落とし穴なんです。
例えば、1泊のキャンプなら500Wh~1,000Whもあれば十分快適です。
このクラスは比較的コンパクトで持ち運びもしやすいです。
しかし、災害時に3人家族が「最低3日間」を乗り切るためには、その何倍もの容量(4,500Wh以上)が推奨されることもあります。
このクラスになると、重さも20kg、30kgと増え、コストも大きく上がります。
「大は小を兼ねる」が必ずしも正解ではなく、まずは「何のために一番使いたいか」をハッキリさせることが、失敗しない第一歩です。
防災:冷蔵庫は何日もつか計算

防災目的で考えるとき、私が最優先したいのは「冷蔵庫の維持」です。
特に夏場の停電では、食料の腐敗を防ぐことが家族の健康に直結しますから。
内閣府の防災情報ページでも、災害時の備蓄として「最低3日間、できれば1週間分」が推奨されています((出典:内閣府 防災情報のページ「特集 みんなで防災」))。
電力が止まった場合、この「3日間」をどう乗り切るかが鍵になります。
家庭用の冷蔵庫(消費電力目安:120W)は、1日中動いているように見えて、実はコンプレッサーが動いたり止まったりしています(この稼働率をどう見積もるかが難しいのですが…)。
一般的な目安(稼働率1/3程度)を参考にすると、冷蔵庫だけで1日に約960Whも必要になる計算です。
もちろん、最優先すべきは冷蔵庫だけではありません。
- 情報・通信の確保(スマホ)
災害情報や安否確認のため、3人家族なら3台分のスマホ充電(約66Wh/日)は必須です。 - 夜間の安全確保(照明)
LEDライト(約50Wh/日)がなければ、夜間の行動や家族の精神的な不安が大きくなります。
これらを合計すると…
防災1日分の最低ライン(試算)
冷蔵庫 (960Wh) + スマホ3台 (66Wh) + 照明 (50Wh) = 合計 約1,076Wh
さらに容量に余裕があれば、温かい食事や飲み物で体温と士気を維持するために、電子レンジ(1300W)や電気ケトル(1200W)も使いたいところです。
この計算から、3人家族の防災(最低限)には、1,500Wh~2,000Whクラスの容量が1つの目安になることが分かります。
もし「3日間」乗り切ることを想定するなら、単純計算でも 1,200Wh × 3日 = 3,600Wh以上、調理もするなら4,500Wh~6,000Whという超大容量が必要になる、というわけです。
3人家族の主要電化製品 消費電力・時間 目安一覧
ご家庭の状況に合わせて「我が家なら何が必要か?」を計算するために、目安となる一覧表を作成しました。
あくまで目安として参考にしてください。
| 家電製品 | 消費電力(W)目安 | 3人家族での使用時間 (シーン別) | 計算される容量(Wh) |
|---|---|---|---|
| スマートフォン充電 (3台) | 約33W (11W x3) | 2時間(1日) | 約 66Wh |
| LEDランタン / 照明 | 約10W | 5時間(1日) | 50Wh |
| ノートPC | 30W~100W | 3時間(1日) | 90Wh~300Wh |
| 扇風機 | 約40W | 10時間(1泊) | 400Wh |
| ポータブル冷蔵庫 | 約60W | 10時間(1泊 / 稼働率による) | 600Wh |
| 電気毛布 (1枚) | 35W~80W | 8時間(1晩) | 280Wh~640Wh |
| 電気毛布 (3枚) | 約150W (50W x3) | 8時間(1晩) | 1,200Wh |
| 家庭用冷蔵庫 (保冷) | 約120W | 8時間(1日 / 稼働率1/3と仮定) | 960Wh |
| テレビ | 約60W | 3時間(1日) | 180Wh |
| 炊飯器 (3合炊き) | 約900W | 0.5時間(1回) | 450Wh |
| 電気ケトル (1L) | 約1200W | 0.1時間(1回/5分) | 120Wh |
| 電子レンジ | 約1300W | 0.2時間(1日/12分) | 260Wh |
| ドライヤー | 約1600W | 0.25時間(3人分) | 400Wh |
キャンプ(夏・冬)に必要な容量

ご家族でのキャンプは、電源があると快適さが段違いですよね。
特に、季節に応じた対策ができるのが大きいです。
夏のキャンプ(1泊)
夏のキャンプで一番怖いのは、テント内の熱中症です。日中はタープ下で過ごせても、夜のテント内は空気がこもりがちです。
そんな時、扇風機(約40W)やサーキュレーターを動かせるだけで、快適性と安全性が全く違います。
また、コンプレッサー式のポータブル冷蔵庫(約60W)があれば、食材の鮮度を保ち、冷たい飲み物でリフレッシュできます。
これらを1泊(10時間程度)使うと想定すると、合計で1,000Wh程度です。
500Wh~1,000Whクラスがあれば、スマホ充電なども含めて十分対応できるでしょう。
500Wh・1000Wh・2000Whってどのくらい使えるの?と思われた方にこちらの記事で詳しく取り上げています。
⇒【ポータブル電源】容量500Whでどれくらい使える?目安と計算・比較
⇒1000Whでどれくらい使える?ポータブル電源の容量目安とおすすめ機種
⇒【ポータブル電源】容量2000Whはどれくらい使える?家電の目安と電気代
冬のキャンプ(1泊)
問題は、寒さ対策が必要な冬キャンプです。
これは「快適性」だけでなく、低体温症を防ぐ「安全対策」でもあります。
消費電力が大きい小型セラミックヒーター(300W~1200W)は、ポータブル電源では非現実的です。
そこで頼りになるのが「電気毛布」です。
ここでシミュレーションです。電気毛布(仮に1枚50W)を3人家族で3枚、夜通し(8時間)使うと…
冬キャンプ(1泊)の必要容量(試算)
50W × 3枚 = 150W
150W × 8時間 = 合計 1,200Wh
どうでしょう? これだけで1,200Whも必要なんです。
これは、電気毛布(3枚)とLED照明、スマホ充電を合計すると、一晩で「1,316Wh」にも達する計算になります。
つまり、人気の1,000Whクラスでは容量不足になる可能性が非常に高いです。
3人家族で冬キャンプも楽しみたいなら、2,000Whクラスが推奨される明確な理由がこれです。
容量(Wh)と出力(W)の違い
ポータブル電源選びで、絶対につまずいてほしくないのが「Wh」と「W」の違いです。
ここを間違えると「買ったのに使えない!」という最悪の事態になりかねません。
WhとWのカンタンな覚え方
- 容量 (Wh:ワットアワー)
バッテリーに蓄えられる電気の「総量」です。これが大きいほど、長時間使えます。
(例:バッテリーの大きさ、タンクの容量) - 出力 (W:ワット)
その瞬間に取り出せる電気の「パワー」です。これが大きいほど、パワフルな家電を動かせます。
(例:蛇口の太さ、一度に出せる水の勢い)
3人家族が陥りがちな失敗が、「大容量(Wh)だから安心!」と2,000Whのモデルを買ったのに、いざ停電時に電子レンジ(1300W)を使おうとしたら、ポータブル電源の「定格出力」が1,000Wしかなくて動かない…というケースです。
大容量(Wh)でも、出力(W)が小さければ、パワフルな家電は動かせません。
要注意!高出力家電の目安
ご家庭で使いたいこれらの家電は、非常に大きな「出力(W)」を必要とします。
- 電気ケトル:約1200W
- 電子レンジ:約1300W
- ドライヤー:約1600W
- 炊飯器:約900W
もし、ご家族でこれらの家電を使いたいなら、バッテリー容量(Wh)だけでなく、「定格出力(W)」が1,500W以上あるモデルを選ぶ必要があります。
1,000Whクラスの製品を選ぶ際は、出力が1,500Wに達しているか、特に注意して確認してください。
W(ワット)とWh(ワットアワー)について、こちらの記事で詳しく取り上げています。合わせてご覧ください。
⇒W(ワット)とWh(ワットアワー)の違いを解説!最適なポータブル電源選びの鍵
ソーラーパネルは必要か?

「ソーラーパネルも一緒に買うべき?」これもよく悩むポイントです。
オプション品としては高額ですし、本当に必要なのか迷うと思います。
私の考えは、目的によって「推奨度」が大きく変わります。
- レジャー(連泊)が目的なら
「強く推奨」です。2泊3日以上のキャンプで、電力を気にせず使える安心感は大きいです。朝、太陽光で充電している間に、家族で遊びに行けるのは大きなメリットです。 - 防災(長期停電)が目的なら
「ほぼ必須」だと考えています。
なぜなら、ポータブル電源はあくまで電気を「蓄える」もので、一度使い切れば、電力が復旧しない限りただの重い箱になってしまいます。
「3日間の備え」として2,000Whの電源を用意しても、3日で電力が尽きる可能性もあります。
もし停電が4日、5日と続いたら…?
ソーラーパネルは、その「有限のバッテリー」を、「(天候に左右されますが)無限の発電所」に変えてくれる唯一の手段なんです。
3日以上の長期停電まで本気で備えるなら、セットで検討するのがベストです。
その際は、ポータブル電源本体が受け入れられる「最大ソーラー入力(W)」もチェックしてください。
この数値が大きいほど、短い晴れ間でも効率よく充電できます。
3人家族がポータブル電源を選ぶコツ
必要な容量(Wh)の目安がわかったら、次は具体的な製品選びのコツです。
容量と出力以外にも、ご家族の安全と快適さ、そしてお財布(!)に関わる重要なポイントがあります。
ここを抑えないと「あっちにしておけば良かった…」と後悔するかもしれませんよ。
失敗しない選び方:LFPとは

容量や出力以外で、私が今ポータブル電源を選ぶなら「絶対に」外せない基準があります。
それは、「リン酸鉄リチウムイオン(LFP)」バッテリーを採用していることです。
「なにそれ?」と思いますよね。大丈夫です、難しくありません。バッテリーの種類のことです。
ひと昔前の主流は「三元系(NCM)」というバッテリーでしたが、今は大手メーカー(Anker, EcoFlow, Jackeryなど)の最新モデルの多くが、この「LFP」に切り替わっています。
なぜなら、家族で使う上で決定的なメリットがあるからです。
LFP(リン酸鉄)の2大メリット
- 圧倒的に長寿命(=経済的)
従来のバッテリーの2倍以上(例:3,000回以上)も充放電できます。1日1回使っても約10年持つ計算になるモデルもあり、長期的なコストパフォーマンスが抜群です。 - 圧倒的に安全性が高い
熱安定性が非常に高く、万が一の時も発火や破裂のリスクが格段に低いんです。お子さんがいるご家庭で、特に室内で使う防災用としては、この安全性が何よりのメリットです。
LFPのメリットを深掘り
1. 経済性(長寿命)
従来の三元系バッテリーは、充放電サイクルが500~2,000回程度でした。
LFPは2,000~4,000回、中にはEcoFlow DELTA 2 Maxのように「3,000回のサイクル後も初期容量の80%を維持」と公表しているモデルもあります。
これは1日1回使っても約10年間使える計算です。初期費用は高くても、1回あたりのコストで考えると、LFPの方が圧倒的に経済的です。
2. 安全性(家族の安心)
LFPは三元系に比べ、熱安定性が非常に高い素材です。内部ショートや過充電が起きても「熱暴走(発火・破裂)」を起こしにくいという大きな特徴があります。
子供がいる家庭で、特に災害時に室内で使うことを考えると、この安全性の高さは何物にも代えがたいメリットです。
3. 防災適性(自己放電率)
LFPは長期間使用しなくてもバッテリーが減りにくい(自己放電率が低い)ため、防災用として「いざという時のために保管しておく」用途にも適しています。
LFPのデメリットは?
もちろんデメリットもあります。それは「同じ容量でも、三元系より重く、大きくなりやすい」ことと、「製造コストが高い」ことです。
しかし、技術の進歩で小型化も進んでいますし、何よりこの「家族の安全」と「10年使える経済性」を考えれば、今から3人家族用(特に大容量)に買うなら、LFP(リン酸鉄)は妥協すべきではないポイントだと、私は思います。
LFTのデメリットについて、こちらの記事で詳しく取り上げています。
⇒LFPの弱点?リン酸鉄リウムイオンバッテリーのデメリット
安全性:PSEマークの確認点
家族の安全のために「PSEマーク」を気にする方は多いですよね。でも、実はここに法的な「盲点」があります。
驚かれるかもしれませんが、ポータブル電源「本体」は、法律上PSEマークの表示義務の対象外なんです。
(※AC(交流)出力を備えているため、電気用品安全法(PSE)の規制対象である「蓄電池」や「モバイルバッテリー(DC出力のみ)」に分類されないためです。)
「じゃあ、何を信じればいいの?」となりますが、私たちが確認すべきポイントは別にあります。
本当に確認すべき安全の証
チェックすべきは、本体ではなく、本体を充電する「ACアダプター」です。
これは「特定電気用品」に分類され、PSEマークが必須です。
特に、丸形PSE(製造者による自主検査)ではなく、第三者機関による適合性検査が義務付けられた、より安全基準の高い「菱形PSE」マークが付いているかを確認しましょう。
メーカー独自の安全基準もチェック
大手メーカーは、法定基準以上に独自の厳しい安全基準を設けています。
例えば、Ankerはバッテリーの安全性を証明するために「釘刺し試験(バッテリーに釘を刺しても発火・破裂しないか)」への合格を公表するなど、多重の安全機能をアピールしています。
結論として、「本体にPSEがないから危険」と慌てるのではなく、
- ACアダプターに「菱形PSE」があるか?
- 前述の「LFP」バッテリーを採用しているか?
- 信頼できる大手メーカー(Anker, EcoFlow, Jackeryなど)か?
この3点を確認することが、家族の安全を守る上で最も現実的で重要だと、私は考えています。
【防災・停電】でおすすめのモデル
「防災・停電」を最優先に考える3人家族には、やはり大容量が求められます。
ここでは、目的のレベル別に推奨クラスを紹介しますね。
レベル1:冷蔵庫を1日以上(2,000Whクラス)
まず「最低限、冷蔵庫を1日以上、スマホも充電したい」というご家庭には「2,000Whクラス」が現実的な選択肢です。
このクラス(LFP搭載機)は、3人家族の冬キャンプも賄える「万能クラス」でもあります。
ただ、LFPバッテリーだと30kg近くと重いものが多いのがネックです。
その点、Ankerの「Solix F2000 (767)」のようにスーツケース型のキャスターが付いているモデルなら、女性やお子さんでも運びやすくて実用的です。

また、EcoFlowの「DELTA 2 Max」のように、5年間の長期保証と10年寿命を謳うモデルは、防災用として「いざという時に動かない」リスクを減らせる安心感がありますね。


レベル2:3日間の生活(4,000Wh以上 + ソーラー)
「3日以上の停電でも、家族3人が冷蔵庫と調理家電を使ってしっかり生活できるようにしたい」という、より万全の備えを求めるなら、「4,000Wh~」のクラスが必要です。
Jackeryの「5000 Plus」などは、まさに「3人家族の3日間」をカバーする容量設計です。

EcoFlowの「DELTA 2 Max」も、専用の拡張バッテリー(別売)を追加することで最大6,000Wh以上まで拡張できます。


【重要】UPS機能とEPS機能の違い
ここで重要な「自動給電切替」機能について、正確な情報をお伝えしますね。
このクラスのモデルには、停電時に自動で給電が切り替わる機能がありますが、実は「瞬断アリ」と「瞬断ナシ」の2種類があります。
- 真のUPS(0ms)
Jackeryの「5000 Plus」などが搭載しています。
停電を検知しても瞬断がゼロ(0ミリ秒)なので、デスクトップPCやサーバーなど、絶対に止めたくない機器を守れます。 - EPS(約20ms)
EcoFlowの「DELTA 2 Max」などが搭載している機能です。
約0.02秒(20ミリ秒)というごく僅かな瞬断があります。
冷蔵庫や照明、多くの家電はこの速度で全く問題なく使えますが、EcoFlow公式も「UPSを要する機器には使用しないでください」とアナウンスしています。
ご家庭でデスクトップPCなどを常時接続しておきたい場合は、「UPS(0ms)」機能搭載モデルを選ぶのが安心ですね。
【重要】ソーラーパネルも必須です
このレベル(4,000Wh以上)を検討する場合は、必ず「ソーラーパネル」もセットで導入してください。数日間の停電で電力を使い切った後、発電できなければ意味がなくなってしまいます。
【キャンプ(冬)】でおすすめのモデル
「冬キャンプで、家族3人分の電気毛布を使いたい!」
これが目的なら、答えはシンプルです。「2,000Whクラス」を選びましょう。
前述のシミュレーション通り、電気毛布3枚で一晩1,200Whも消費するので、1,000Whクラスでは容量不足で朝まで暖かさが持たないかもしれません。
おすすめは「防災兼用」モデル
結局、冬キャンプを賄える2,000Whクラスは、そのまま「防災(1日分)」としても活躍する、最もバランスの取れた「万能クラス」と言えます。
ここでも、キャスター付きで運びやすいAnker「Solix F2000 (767)」や、保証が長くタフなEcoFlow「DELTA 2 Max」が候補になります。
重さ(可搬性)と保証期間、そして価格のバランスで選ぶことになりそうですね。
もし「連泊」がメインでソーラー充電を重視するなら、Jackery「1000 Plus」のように、1,000Whクラスなのにソーラー入力が800Wと非常に強力なモデルを選ぶ、という選択肢もあります。
これなら日中に効率よく充電できますね。


【レジャー(夏)】でおすすめのモデル
「冬キャンプはしないかな」「夏キャンプや日帰りレジャー、車中泊がメイン」というご家庭も多いですよね。
その場合は、「1,000Whクラス」が最もコストと性能のバランスが良い選択肢です。
このクラスでも、夏の扇風機やポータブル冷蔵庫を1泊使うには十分な容量がありますし、万が一の短時間の停電(冷蔵庫を数時間維持する程度)にも対応できます。
1000Whクラスのポータブル電源を探していると、必ずと言っていいほど候補に挙がるのがAnker Solix C1000 (Gen 2)とBLUETTI AC180です。
Anker Solix C1000 (Gen 2)は、最短54分で満充電という業界最速クラスのAC充電速度が魅力です。
キャンプに行く朝に「あ、充電忘れてた!」となっても間に合います。

BLUETTI AC180は、1,000Whクラスなのに定格出力が1,800Wと非常に強力です。いざという時に高出力家電が動かせる(電力リフト機能で最大2700W対応)パワーがあるのが特徴です。


Anker Solix C1000 (Gen 2)とBLUETTI AC180をこちらの記事で徹底的に比較をしています。
⇒Anker Solix C1000 vs BLUETTI AC180 徹底比較!選ぶならどっち?
結局1000Whか2000Whか
ここまで色々見てきましたが、結局「1,000Wh」と「2,000Wh」、どっちを選べばいいの?と迷いますよね。
ご家族のニーズで、最終チェックをしてみましょう。
3人家族の容量 最終チェック
- メインの目的は?
-
→ A. レジャーがメイン(Q2へ)
→ B. 防災が最優先(Q3へ)
- (レジャー)冬キャンプもしますか?
-
→ A. 夏キャンプや日帰りが中心
答え:1,000Whクラス(LFP搭載機)が最適です。
(例:EcoFlow DELTA 2, Anker Solix C1000)→ B. 家族3人で冬キャンプ(電気毛布)もしたい
答え:2,000Whクラスが必要です。
(例:Anker Solix F2000 (767), EcoFlow DELTA 2 Max) - 防災)どのレベルの安心が必要?
-
→ A. 最低限、冷蔵庫を1日動かしたい
答え:2,000Whクラスが現実的な選択です。
(※Q2-Bと同じモデルで、レジャーと兼用できます)→ B. 3日以上の停電でも生活したい(PCも常時接続したい)
答え:4,000Wh以上+ソーラーへの投資が必要です。
(※UPS(0ms)機能が必要ならJackery 5000 Plusなどを、EPS(20ms)で十分なら拡張したDELTA 2 Maxなどを検討)
ご家族で「うちはBだね」「うちはAで十分かも」と話し合ってみてくださいね。
【まとめ】3人家族のポータブル電源選び
3人家族のためのポータブル電源選び、いかがでしたでしょうか。
ポイントは、「防災(生存)」なのか「レジャー(快適性)」なのか、ご家族の最優先目的をはっきりさせること。
そして、家族の安全と長期的なコストを考えて「LFP(リン酸鉄)」バッテリー搭載モデルを選ぶことです。
1,000Whクラスはレジャーに最適ですが、防災や冬キャンプまで考えると容量不足になる可能性があります。
2,000Whクラスは、その両方をカバーできる、3人家族にとって最もバランスの取れた「万能クラス」と言えるかもしれません。
もちろん、価格と重量(可搬性)は上がってしまいますが…
きっちゃんからの最後のアドバイス
ポータブル電源は、買ったら終わりではありません。特に防災用に大容量モデルを買った場合、「いざという時に過放電で使えない」というのが一番悲しい事態です。
LFPは長持ちで自己放電も少ないですが、それでも万全ではありません。
家族の安全を守るため、防災用に購入した場合でも、最低でも3~6ヶ月に一度は状態を確認し、充電(例:60%~80%程度)を行っておくことを、私は強くおすすめします。
この記事が、ご家族に最適な「安心」を見つけるお手伝いになれば、とても嬉しいです。
(※本記事に記載の消費電力や容量の目安は、あくまで一般的な試算です。実際の数値は、お使いの家電製品やポータブル電源の仕様、環境によって大きく異なります。正確な情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。)
(※ポータブル電源の選択や使用に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。)
