こんにちは。電源LABO、運営者の「きっちゃん」です。
最近、Amazonや楽天のランキングで上位に食い込んでいる「LiTime(リタイム)」というバッテリーブランドをご存じでしょうか?
驚くような低価格で大容量のリン酸鉄リチウムイオン電池を販売しており、車中泊やオフグリッドソーラー、釣り用のエレキモーターの電源として爆発的な人気を集めています。
しかし、あまりにも安すぎる価格設定を見て、
「LiTimeって一体どこの国のメーカーなの?」
「中国製だとしたら、発火事故や爆発のリスクはないの?」
と不安を感じて検索された方も多いはずです。
大切な車や家で使用するものですから、製造元の正体や安全性が気になるのは当然のことです。
ネット上では、「コスパ最強の神バッテリー」という絶賛の声がある一方で、「評判は怪しい」「サポートの対応に不満がある」といった厳しい意見も散見されます。
また、似たような製品を展開するRedodoやRenogyといった他社ブランドと比較して、どれを選べばいいのか迷ってしまうという声もよく耳にします。
そこで今回は、電源LABO運営者である私が、LiTimeの企業実態から技術的な背景、そして気になる法的適合性までを徹底的に調査しました。
メーカーの公式発表だけでなく、実際のユーザーが直面したトラブル事例も含め、購入前に知っておくべき情報を網羅しています。
- LiTimeを運営している企業の正確な所在地と実態
- RedodoやRenogy、日本製バッテリーとの決定的な違い
- 日本国内の法律(PSE法)における安全性と適合性
- 購入前に知っておくべきメリットと、隠れたデメリット
LiTimeはどこの国のメーカーか徹底調査
まずは、多くの人が抱いている最大の疑問、「LiTimeはどこの国の企業なのか」という点について、隠すことなく事実をお伝えします。
検索されるLiTimeの評判や口コミ
結論から申し上げますと、LiTimeは中国の深セン市(Shenzhen)を本拠とするバッテリーブランドです。
公式サイト等では「Shenzhen LiTime Technology Co., Ltd.」という名称が確認されており、グローバル市場に向けて製品を展開している中国企業であることは間違いありません。
「やっぱり中国製か…」と肩を落とされた方もいるかもしれません。
しかし、深セン市は今や「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれ、DJI(ドローン)やAnker(モバイルバッテリー)など、世界をリードするトップ企業が生まれた場所でもあります。

旧Ampere Timeからの進化とリブランディング
実はLiTime、2022年頃までは「Ampere Time(アンペアタイム)」というブランド名で展開していました。
当時から「安くて使えるバッテリー」としてDIYユーザーの間では知る人ぞ知る存在でしたが、その後現在の「LiTime」へと名称を変更しました。
企業側はこのリブランディングに際して品質管理体制の強化などを謳っていますが、ユーザーとしてはブランド名が変わっても「コスパ重視の実用的なバッテリー」という本質は変わっていないと捉えて良いでしょう。
ユーザーのリアルな口コミを公平に分析
SNSや海外の掲示板(Redditなど)、通販サイトのレビューを徹底的に分析すると、LiTimeの評判は決して「絶賛一色」ではありません。
公平な視点でメリットとデメリットを整理します。
肯定的な評価(メリット)

- 圧倒的なコストパフォーマンス:
同容量の国産鉛バッテリーと比較してもトータルコストが安く、導入のハードルが低い。 - 軽さと実用性:
鉛バッテリーからの載せ替えユーザーからは「腰痛が治った」と軽量化への感動の声が多い。 - 改善されるサポート:
「中国メーカーだから無視されると思ったが、意外と早く返信が来た」という驚きの声も増えています。
否定的な評価・リスク(デメリット)

- 初期不良とBMSトラブル:
「届いた時点で電圧が出ない」「突然充電できなくなった」といったBMS(制御基板)関連のトラブル報告が一定数存在します。 - Bluetoothアプリの完成度:
スマートモデルのアプリについて、「接続が不安定」「表示が更新されない」といったバグの報告があり、大手メーカー製アプリに比べると洗練されていない印象を受けます。 - サポートのムラ:
良い対応を受けた人がいる一方で、「解決まで何度もやり取りが必要だった」「交換品の発送が遅れた」という不満の声もあり、対応品質にバラつきがある点は否めません。
LiTimeとRedodoやRenogyの比較

LiTimeの購入を検討する際、必ずと言っていいほど比較検討の対象になるのが「Redodo(旧Zooms)」や「Renogy(レノジー)」です。
これらはすべて中国で製造されているブランドですが、Renogyは米国に本社を置く企業であり、LiTimeやRedodoのような中国発ブランドとは立ち位置が少し異なります。
それぞれのブランドがどのようなユーザーに向いているのか、一般的な市場の評価をベースにまとめました。
| ブランド | 価格帯 | 特徴・傾向 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| LiTime | 低〜中 | バランス型: ラインナップが豊富(薄型、ヒーター付など)で、品質と価格のバランスが良いとされる。 | 初めてのリン酸鉄リチウム導入で、失敗したくないがコストも抑えたい人。 |
| Redodo | 低 | 価格追求型: 機能を必要最小限に絞り、徹底的に価格を下げている傾向がある。LiTimeと製品構成が似ている。 | 機能や付属品は最低限でいいから、1円でも安くシステムを組みたい人。 |
| Renogy | 高 | システム統合型: 米国企業の品質管理と、Bluetoothや通信ポートが充実したエコシステムが強み。 | 予算に余裕があり、キャンピングカーなどでプロ並みの本格的なシステムを構築したい人。 |
迷ったらここをチェック!
LiTimeは公式サイトとAmazonの両方で購入可能です。5年保証を確実に受けたい場合や、頻繁に行われるセール情報を確認したい場合は、公式サイトをチェックすることをおすすめします。
Renogyとの違い
Renogyは、バッテリーだけでなくソーラーパネルや走行充電器をすべて連携させ、スマホ一台で管理できるシステム構築が得意です。
対するLiTimeは、基本的に「バッテリー単体」としての性能を追求しており、システム全体の連携機能(通信ポートなど)はRenogyに及ばない部分があります。
その分、導入コストを大幅に抑えられるのがLiTimeの魅力です。
Redodoとの関係
RedodoはLiTimeとスペックや外観が酷似しています。
ユーザーの間では「中身は同じでは?」と噂されることもありますが、LiTimeの方が「トローリングモーター専用モデル」などのニッチな製品開発に積極的であり、ブランドとして独自の付加価値を模索している姿勢が見受けられます。
日本製リン酸鉄リチウムイオン電池との違い
「安全性を考えたら、やっぱり日本製が良いのでは?」
そう考えるのは非常に真っ当な感覚です。
しかし、現状のリチウムイオン電池市場において、一般消費者が手頃な価格で購入できる「純国産(セルから全て日本製造)のリン酸鉄リチウムイオン電池」を見つけるのは極めて困難です。
「日本製」の実情
日本国内ブランドとして販売されているバッテリーであっても、その多くは以下のような形態をとっています。
- 最終組み立てのみ日本: 海外(主に中国)製のセルとBMSを輸入し、日本の工場でケースへの組み込みや検品を行っている。
- 日本メーカー企画のOEM: 日本企業が仕様を決定し、製造自体は中国の提携工場に委託している。
もちろん、日本国内で最終検品を行っている製品は信頼性が高いですが、価格はLiTimeなどの直販メーカーの2倍〜3倍になることが一般的です。
自動車グレードセルの採用について
LiTimeの公式サイトや製品ページでは、「自動車グレード(EV Grade)のセルを採用」と謳われています。
これはEVE Energy社やCATL社といった世界トップクラスの電池メーカーのセルを使用していることを示唆しており、多くのYouTuberによる分解動画でも大手メーカー製のQRコード付きセルが確認されています。
ただし、「自動車グレード」というのはあくまでメーカーが謳う品質基準の目安(マーケティング用語)であり、大手EVメーカーの認定部品そのものがそのまま流用されているわけではない点には留意が必要です。
それでも、この価格帯でトップティアメーカーのセルが使われている可能性が高い点は、品質面での大きな安心材料と言えます。
実際にどのようなセルが使われているかや、詳細なスペックシートについては、LiTime公式サイトの製品ページでも公開されていますので、気になる方は一度目を通してみると良いでしょう。
LiTimeインバーターの性能と評価
バッテリーだけでなく、最近LiTimeが力を入れているのが「正弦波インバーター」です。
バッテリーメーカー純正のインバーターということで、相性問題が少ないことが期待されます。
純正弦波であることの重要性
LiTimeのインバーターはすべて「純正弦波(Pure Sine Wave)」を出力します。
安価なインバーターの中には「修正正弦波(矩形波)」のものがあり、これを使うと電子レンジが動かなかったり、精密機器が故障したりする原因になります。
LiTime製品はその心配がなく、家庭のコンセントと同じように家電を使用できます。
リン酸鉄リチウムへの最適化(理論値)
一般的に、リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)は鉛バッテリーとは電圧の変動特性(放電カーブ)が異なります。
鉛用の汎用インバーターを使うと、バッテリー容量が残っているのに電圧降下判定で止まってしまうことがありますが、LiTimeなどの専業メーカー製インバーターは、このリン酸鉄の特性に合わせて低電圧保護の値を設定しているとされています。
これにより、バッテリーの容量をギリギリまで有効活用できるというメリットが期待できます。

姉妹ブランドや製造工場の実態
DIY界隈でまことしやかに囁かれている噂があります。
「LiTime、Redodo、Power Queen、Chins…これらの中華バッテリー、全部中身は同じじゃないか?」
実際に分解動画や内部写真を確認すると、使用されているBMS基板のレイアウトや、セルの固定方法、配線の取り回しなどが驚くほど似ています。
これは、深センの特定のエリアにある大規模なOEM/ODM工場が、複数のブランドの製造を一手に引き受けている可能性が高いことを示唆していますが、確実な証拠(サプライヤー情報)は公開されていません。
ブランドによる違いはあるのか?
製造元が近いとしても、発注するブランド側の「要求仕様」や「検品基準」によって最終的な品質は変わります。
LiTimeは、このグループの中でも特に以下のような差別化を行っている形跡が見られます。
- 日本語サポートチームの配置: 単なる機械翻訳ではない、専任スタッフによる対応体制の構築。
- 独自の筐体設計: 持ち運びやすいハンドル形状や端子位置の改良。
つまり、基本構造は似ていても、LiTimeはブランドとしての信頼性構築にコストをかけており、その点が「怪しい中華製品」からの脱却を図っているポイントと言えるでしょう。
LiTimeがどこの国のメーカーでも推奨できる理由
ここまでは企業の背景について掘り下げてきましたが、ここからは「実際に日本で使うにあたって、LiTimeは実用的なのか?」という観点で解説します。
LiTimeの事故リスクと安全設計
ニュースなどで電動キックボードやモバイルバッテリーが炎上する映像を見たことがある方もいるでしょう。
あのような事故は、LiTimeのバッテリーでも起こりうるのでしょうか?
リン酸鉄リチウムイオン電池の化学的安全性

まず大前提として、LiTimeが採用している「リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)」は、従来のリチウムイオン電池(三元系やコバルト系)とは化学構造が根本的に異なります。
リン酸鉄リチウムは、結晶構造が強固で熱暴走(Thermal Runaway)のリスクが極めて低いという化学的な特性を持っています。
そのため、発火や爆発の危険性は従来型のリチウム電池に比べて大幅に低減されています。
低温充電保護は「要確認」
安全性に関わるBMSの機能について、一つ重要な注意点があります。
それは「低温充電保護機能」です。
リチウムイオン電池は、氷点下(0℃以下)で充電すると内部故障の原因になります。
LiTimeの上位モデルには保護機能が付いていますが、最も安価な「標準モデル」にはこの機能が搭載されていない場合があります。
冬場の車中泊で使用する予定がある方は、必ずスペック表を確認し、「低温保護あり」のモデルを選ぶ必要があります。

エレキ搭載時の耐久性と防水性能
バスボートやレンタルボートで釣りをする方にとって、LiTimeは「重い鉛バッテリーからの解放」を意味する救世主です。
しかし、水の上という過酷な環境で使っても大丈夫なのでしょうか?
振動への対策
ボートでの移動中や、車での運搬中には激しい振動が加わります。
LiTimeは内部構造の検証において、セルホルダーを使用した固定や衝撃吸収材の配置を行っているとされており、一定の振動耐久性を持っています。
特に「トローリングモーター用」モデルでは、瞬間的な高出力にも耐えられるようBMSが強化されています。
端子間のショートリスクに注意
防水性能に関しては、IP65(防噴流)相当のモデルが多いですが、これはあくまで「筐体の内部に水が入らない」という意味です。
特に注意が必要なのが、むき出しになっているプラス・マイナス端子の短絡(ショート)リスクです。
使用中に端子部分に波を被ったり、濡れた手で触れたりして端子間が水でつながると、ショートして大電流が流れ、火花が出たり端子が溶けたりする危険があります。
「防水モデルだから濡れても大丈夫」と過信せず、必ずバッテリートレイや端子カバーを使用してください。
ボートで使用する際は、必ず防水性のあるバッテリートレイやボックスに入れて使用することを強くおすすめします。
なお、LiTimeにはバス釣り専用に強化されたトローリングモーター用LiFePO4バッテリーもラインナップされているので、ボート用途の方はそちらを選ぶのが無難です。
PSEマークと国内法規制への適合
「Amazonで売っている安いバッテリーは、日本の法律(PSE法)に違反している違法品ではないか?」
このような疑問を持つのは、コンプライアンス意識の高い素晴らしいユーザーである証拠です。
ここで、LiTime製品とPSE法の関係について、法的な事実を正確に理解しておきましょう。
400Wh/Lの基準と「セル単体」の密度
日本の電気用品安全法(PSE)では、リチウムイオン蓄電池は規制対象となっていますが、これには「単電池(セル)1個あたりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上であるもの」という条件があります。
LiTimeが採用しているリン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)は、安全性が高い反面、エネルギー密度が低いという化学的な特性を持っています。
そのため、セル単体で計算しても体積エネルギー密度が400Wh/Lという基準値を下回るケースが多く、その場合は法律上の規制対象外(適用除外)となります。

つまり、「PSEマークがない=違法」ではなく、「採用している電池のエネルギー密度が低いため、法律の規制対象に入らない」というのが正確な解釈です。
充電器はPSE必須
一方で、家庭用コンセント(AC100V)に接続する「充電器」は、直流電源装置としてPSE法の規制対象になります。
ここが重要なポイントですが、LiTimeが日本向けに販売している専用充電器には、しっかりとPSEマーク(菱形または丸形)が表示されています。
これにより、充電器に関しては日本の安全基準を満たす検査を受けていることが証明されています。
バッテリー本体と一緒に購入する場合は、必ずLiTime純正のリン酸鉄リチウム専用充電器を選んでください。
鉛バッテリー用の充電器は故障の原因になるため使用厳禁です。
迅速な配送と日本語サポート体制

海外製品を購入する際、最後のハードルとなるのが「届くまでの時間」と「トラブル時の対応」です。
日本国内倉庫からの出荷
LiTimeは、日本国内(主に関東圏)に物流拠点を確保しています。
そのため、注文してから商品が届くまでのスピードは、国内の通販サイトで買い物をするのと変わりません。
通常、注文から2〜3日程度で到着します。
中国本土からの発送だと2週間以上待たされたり、輸送中に箱がボロボロになったりすることがありますが、LiTimeならそのリスクは低いです。
5年保証と日本語対応
万が一、故障した場合でも、LiTimeは日本語でのサポートに対応しています。
公式サイトやAmazonを通じて連絡すれば、比較的スムーズに返信が来ることが多いです。
ただし、国内大手メーカー(パナソニックなど)のような手厚いサービス網があるわけではありません。
交換対応には写真や動画での証明を求められることがあり、ある程度の「やり取りの手間」が発生することは覚悟しておく必要があります。
それでも、この価格帯の海外メーカーとしては、非常に誠実な部類に入ると評価できます。

まとめ:LiTimeはどこの国のメーカーでも安心
ここまで詳しく解説してきましたが、LiTimeというブランドの正体と価値がお分かりいただけたでしょうか。
LiTimeは間違いなく中国・深センのメーカーです。
しかし、それは単なる「安かろう悪かろう」ではありません。
世界のバッテリー産業の中心地である深センのサプライチェーンを活用し、安全性の高いリン酸鉄リチウム技術を、一般ユーザーにも手の届く価格で提供している「実力派ブランド」です。
もちろん、完璧ではありません。
アプリの使い勝手や、稀にある初期不良など、海外製品特有のリスクはゼロではありません。
しかし、そのリスクを補って余りある圧倒的なコストパフォーマンスと、日本国内倉庫からの配送、一定レベルの日本語サポートが存在します。
「製造国」というイメージだけで選択肢から外してしまうのではなく、ご自身の用途と予算、そしてリスク許容度を照らし合わせて検討してみてください。
もしあなたが「多少の手間は惜しまないから、安くて高性能な電源システムを組みたい」と考えているなら、LiTimeは間違いなく有力なパートナーになるはずです。

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